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Title: コネクテッド・カー:セキュリティの懸念と通信キャリアとしての市場機会
Updated: 2015/05/21
Category: 市場分析 プラットフォーム
Areas: 米国

コネクテッド・カー:セキュリティの懸念と通信キャリアとしての市場機会

スマホ普及によりBYODが話題になって久しい。最近、スマホ領域と同様に、Apple、Googleの2大OSプレーヤーは、自動車領域にも進出しており、4つ目のスクリーンの「土地の争奪」に必死だ。
コネクテッド・カー普及につれ、PC・スマホのように、セキュリティのリスクもつきまとう。とくに、自動車搭載のIVI (in-vehicle infotainment)システムは、ドライバー向けコンテンツ配信(地図情報・音楽・店情報・アプリなど)という、非クリティカル情報配信と、車載OSのアップグレードや自動車の診断情報などのよりクリティカル情報送受信を同じ無線通信(LTE / WLAN / BTなど)を通じて行うが、現時点でそれぞれのシステムの仮想化による切り分けが徹底されていない。加えて、AppleやGoogleが自動車市場へ注力しており、そのため、ある米国キャリアは、自動車を次のBYODの戦場として描く。
本レポートでは、コネクテッド・カーの現状と、コネクテッド・カーのセキュリティ・リスクについて紹介し、考察する。また、通信キャリアにとっての、市場機会についてもコメントする。とくに、低遅延のクラウド・サービスと低遅延の通信インフラの整備・提供に市場機会の可能性を感じる。

With the adoption of connected cars, security concerns have increased. In particular, critical systems, such as diagnostics and automotive OS updates, and “non-critical” systems, such as in-vehicle infotainment systems, share resources but virtualization is still nascent. One example is shared communications resources such as LTE, WiFi and Bluetooth radios. Further, both Apple and Google are investing in the automotive market, to the point that it’s been described as the next battleground for BYOD.

In this report, we examine the connected car market and explore various security risks. We then comment on market opportunities for telecom carriers, such as providing low-latency cloud service or low-latency wireless infrastructure for connected car services.

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