Title: | アートビジネス |
Updated: | 2019/03/26 |
Category: | その他 |
Areas: | 日本 |
アートビジネス
・一般的にあまり知られていないアート業界の全体像と課題を整理し、業界の更なる活性化の余地を探る。
・業界活性化の萌芽や好材料も踏まえ、ビジネス視点から今後必要となりうるポイントを整理する。
・日本人はアートが好き。企画展の動員数は世界トップクラス。また、アートの購入も増加傾向。30~40代ビジネスパーソンが新たな購入層。この層に向けたアート&ビジネス書籍も活況。
・国内アート市場は3,434億円、うち72%が作品売上。主要チャネルはギャラリー、百貨店。
・世界のアート作品の売上規模は例年600億ドル前後、うち日本のシェアは3%程度。諸外国に比べて日本にはアートを買う習慣がまだ少ない。
・この背景の一つは、近代以降日本ではアート経験の場が少なく買う習慣が育たなかったこと。一方、欧米は幼少期よりアートを体験し学ぶ機会が豊富にある。
・アート作品の売買市場は新作を扱うプライマリー市場と、中古を扱うセカンダリー市場から成る。主なプレーヤーは、ギャラリー、百貨店、オークション等。
・国内ミュージアムはマスメディアへの依存が大きく、稼ぐ力が弱い。
・政策は限定的。文化予算も海外主要国比で少ない。
・市場を俯瞰すると欧米アート市場には好循環がある。アートが身近にある生活者が作品を買っていることが一つの起点。一方国内にはそのような循環がなく、課題が連鎖している状況。
・国内の循環好転の起点になりうるのは「アート教育」など。アートへ関心を持ち始めているビジネスパーソン向けに、アート史やアートの見方をレクチャするオンライン動画等。