「できるだけ労力を節約したいと云う願望から出て来る種々の発明とか器械力」は開化につながる1つの力だが、「開化が進めば進むほど競争がますます劇(はげ)しくなって生活はいよいよ困難になるような気がする」と述べたのは夏目漱石である。現代もまさにより便利に、より速くしようとした結果、生活が困難になることがある。
研究員がひも解く未来
研究員コラム
カテゴリー:新倉 純樹
そのサービス、退会方法がよくわかりません!
―ダーク・パターンとその対策―
オンライン上で消費者の意思とは異なり、ビジネス側の意向に導くユーザーインターフェース(UI)を、ダーク・パターンと呼ぶ。近年ではそのようなUIに規制をかけようとする傾向が強く、消費者もダーク・パターンを認識し始めている。
サブスクトレンド2023
~親にも子どもにも両方良しの子育てサブスク~
現代人は時間に追われているというが、子育て中の人は特に時間がないと感じることが多いだろう。ただでさえ時間が足りなくなる子育てだが、近年では共働き世帯が増えているため、より親の時間的余裕が減っているのではないだろうか。家事や育児にかかる時間を少なくしたいところだが、この「時短」によって子育ての質が下がることをほとんどの人は望まないだろう(だからこそ時間がないわけだ)。そこで、時短に役立つとともに、質を維持する子育てサービスとして、サブスクという観点から掘り下げていきたい。
人は何のために家計簿をつけるのだろうか?無駄遣いを減らしたい?将来のために目標金額を貯めたい?当然ながら、家計簿をつける目的は人それぞれだ。だけれど、家計簿の歴史を辿ってみると、過去には個人のための目的だけではない時代があったことがわかる。