鑑賞から体験へ〜デジタルアート体験が若者たちを集める

世界中でデジタルアート展を開催するチームラボが2019年にある偉業をとげた。東京開催の「ボーダレス」展の年間動員数(約220万人)が、単独アーティストのミュージアムとしては世界最多となりギネス世界記録を更新したのだ。ちなみにそれまでのトップ3は、オランダのゴッホ美術館(年間来館者数:約213万人)、スペインのピカソ美術館(同:約107万人)、スペインのダリ美術館(同:約82万人)だ。これらに勝ったのだ。スゴすぎる。

日本ワインが醸すサスティナブルで新しい価値 ~生産者とボランティアが育むつながりとウェルビーイング~

「あ、おいしい」。試飲会付きワインセミナーで日本のワイン生産者の講演を聴講し、おいしいワインをいただきました。このことをきっかけに、日本のワイン産業を調査してみました。すると産業を後押しする基準づくりや拘りを持つ生産者と彼らをサポートするボランティアの存在があり、「日本ワイン」がESG的にもユニークな産業モデルになる可能性を感じました。
「日本ワイン」とわざわざ括弧で括ったのは意味があります。ワインは税法上シードル等と同じ「果実酒」として扱われますが、ラベル表示に関しては基準が定められています。

誠実なサブスクを〜サブスクを提供する全ての企業に必要な変化

「サブスクビジネスでは、寝ている虎は起こしてはいけません(休眠会員はそっとしておいて、そのまま儲け続けましょう)」(某コンサル企業日本法人代表)
これは2018年に開催された企業向けセミナーでのサブスクの専門家による発言だ。当時は特に問題にならなかったが、今なら炎上するかもしれない。
サブスク(サブスクリプション)とは、ユーザーが月額制でサービスを利用する形態のビジネスだ。

睡眠が改善する「ながら」聴き〜音声コンテンツとウェルビーイング

前回のコラムでは、忙しい日々の中で「ながら」聴きができる音声コンテンツが伸びているという話をした。音声コンテンツは生活の中の色々な「ながら」領域に浸透しつつあるが、その波は睡眠領域にも及ぶ。今、寝ながら聴く入眠のための音声コンテンツが世界中で支持を集めている。注目すべきは、単に寝るときに聴かせるだけではなく、ちゃんと現代人の睡眠に関する悩みを解決しているところだ。

可処分時間がない!〜音声コンテンツが現代にマッチする2つの理由

動画ストリーミングサービスの大手Netflixの加入者数が2四半期連続で減少した。ロシアでのサービス停止や、経済市況が見通せない中での消費者の節約志向などが要因として語られる。当然それらも一因だろう。しかし、加入者数の推移のグラフを見ると、ロシア・ウクライナ戦争が始まる前から、そして経済が不安定化する前から加入者の増加ペースが鈍くなっていることがわかる。

マラソン観戦のワクワクドキドキを高めるICT活用法

人はなぜスポーツを観るのだろうか。応援している選手がいる、住んでいる地域にプロチームがある、そのスポーツをした経験があるなど、人の数だけ理由はあるが、日常生活では得られにくい興奮が得られることは、観るスポーツの魅力に違いない。
近年ではICTを使うことで、スポーツ観戦のワクワクやドキドキを高める試みも盛んだ。

アップサイクルにもD2Cが効く〜ブランド公式リメイクが増えている

ある物語のワンシーンだ。こわれた器を修復する職人のつばめと、たまたま縁あってそこを訪れた絵麻。修復されたばかりの器を見て「これ素敵ですね」と顔をほころばせる絵麻に、つばめが説明する。
「金継ぎっていうんだ。割れたり欠けたりしたところを漆で継いで金粉で化粧をすること。金で繕ったその模様のことを『景色』っていうの。ただ直すんじゃなくて傷を『新しい景色』に変えていくんだ。これ、俗にいう世界に2つとないもの。」

アスリートはSNSをどう使うべきか?

スマートフォンとSNSが普及した今日では、アスリート自身がSNSを活用してメディアやファンに直接情報を届けることが当たり前になってきた。ファンとの交流、自分自身のブランディング、試合等の集客など、SNSを駆使するアスリートも少なくない。もちろん、いいことばかりではなく、誹謗中傷など、リスクもないわけではない。科学者であり、かつ、アスリートと接する機会も多い筆者としては、アスリートにとって競技に支障を与えないSNSとの付き合い方とはどのようなものなのか、考えてみたい。

アパレルD2Cブランドの受注生産が増えている〜受注生産+待ち時間の価値化で廃棄を減らす

2022年1月、フランスで売れ残った新品の衣料品の廃棄が禁止となった。余った商品は寄付やリサイクルの対象となり、違反したブランドには最大15,000ユーロ(約210万円)の罰金が科せられる。ファッション最先端の国は規制も最先端だ。こうなった背景にはファッション界特有の負の側面がある。ファッションブランドは売り逃がしという機会損失を避けるために需要をはるかに上回る量の商品を供給することが商習慣となっている。

食卓が全国の人気料理店に

コロナ禍のもと、外出を控えて自宅で過ごす日々が多くなったのは私だけではないだろう。そうした日々を送る中、生活をより快適に、豊かにしようとする動きが進んでいる。食の領域では、従来から利用されてきたピザや寿司などの宅配サービスに加えて、「Uber Eats」や「出前館」などのフードデリバリーサービスも、日常生活に浸透したと言えるだろう。デリバリーで、ファストフードやファミリーレストランのメニューも家庭の食卓で気軽に楽しめるようになった。

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