研究員がひも解く未来

研究員コラム

タグ:ミュージアム

ミュージアムがAIを使い始めた~来場者のための新しい体験作り

ミュージアムがAIを使い始めた~来場者のための新しい体験作り

ライフスタイル, 沖賢太郎

AIがさまざまな分野に浸透しつつある今、ミュージアムでもAIの活用が増えている。一般的に、AIの導入目的は「効率化」にあることが多いが、ミュージアムのような場所では、来場者の新しい体験のための「表現手段」として活用されることも珍しくない。以前のコラムで、アーティストがAIを表現手段として使うようになったことを取り上げた。今回は、世界のミュージアムがどのようにAIを使っているか見ていこう。

アートをもっと身近に〜ミュージアムの「空気」問題を考える

アートをもっと身近に〜ミュージアムの「空気」問題を考える

ライフスタイル, 沖賢太郎

2024年8月3日(土)、国立西洋美術館は昨年に続き「にぎやかサタデー」を開催する。この日、来館者は作品を観ながら会話するなど自由な作品鑑賞ができる。「美術館の静かな雰囲気が苦手」、「小さな子供がいるから美術館は行きづらい」、日頃そんなふうに考えている人たちに気軽に来てもらうために設けられた年1回の特別な日だ。入場料も無料となる。

サムスンが世界で展開するアート配信事業〜数百万ユーザーに向けた「アートのある生活」

サムスンが世界で展開するアート配信事業〜数百万ユーザーに向けた「アートのある生活」

ライフスタイル, 沖賢太郎

今回ピックアップしたのは韓国大手のサムスン電子(以下、サムスン)だ。同社は世界42カ国において、TV事業の中でアートを活用している。しかも、商品の改良とサービス内容の拡充を続けており、力の入れようがうかがえる。サムスンが世界に向けたTV事業の中でどのようにアートを使っているのか、皆さんと共有したいと思う。

鑑賞だけではない、ミュージアムが提供するスペシャルな体験(後編)<br>〜美術館に泊まり、博物館で踊り明かす

鑑賞だけではない、ミュージアムが提供するスペシャルな体験(後編)
〜美術館に泊まり、博物館で踊り明かす

ライフスタイル, 沖賢太郎

世界のミュージアムの中にはスペシャルな体験機会を提供しているところがある。ミュージアムが持つ価値を活かすことで、人々にミュージアムをより身近に感じてもらうとともに、ミュージアムの新しい収入源にしている。前回は大人向けの体験に着目したが、今回取り上げるのは子供向けのものだ。いずれもミュージアムでのお泊まりイベントであり、一生の思い出になりそうなものばかりである。

鑑賞だけではない、ミュージアムが提供するスペシャルな体験(前編)<br>〜美術館に泊まり、博物館で踊り明かす

鑑賞だけではない、ミュージアムが提供するスペシャルな体験(前編)
〜美術館に泊まり、博物館で踊り明かす

ライフスタイル, 沖賢太郎

我々生活者にとってミュージアムとは展示品を鑑賞する場所だ。しかし世界のミュージアムには、それ以外の特別な体験機会を提供しているところがある。そしてこれがすごいのだ。このコラムシリーズでも何度も取り上げているが、衣食足りた現代では体験の重要度が増している。世界のミュージアムが提供するスペシャルな体験とはどのようなものなのか。ミュージアムの新たな在り方のヒントを探っていこう。

なぜ金沢21世紀美術館は国内トップクラスの集客力があるのか〜美術館の定石の逆を攻めて大成功

なぜ金沢21世紀美術館は国内トップクラスの集客力があるのか〜美術館の定石の逆を攻めて大成功

ライフスタイル, 沖賢太郎

以下は2019年における国内ミュージアムの来場者数ランキングだ。1位 国立科学博物館 273万人 2位 東京国立博物館 258万人 3位 金沢21世紀美術館 233万人 4位 国立新美術館 184万人 東京の国立ミュージアムに混じって、金沢21世紀美術館(以下「21美」)という地方の市立美術館がランクインしていることに驚く。同館は2015年のこのランキングでは首位を、そして世界的に新型コロナに見舞われた2020年においても2位を獲得しており、トップ3圏内の常連となっている。