いまさらと言うべきか、当然と言うべきかも知れませんが、モバイル端末の勢いはソーシャル・ネットワークサービス(SNS)の世界も席巻しているようです。

米・パロアルト市に本拠があるShareThis社がまとめた2014年第1四半期の<Consumer Sharing Trends Report>という米国SNSユーザーの行動に関するレポート。標題は「Twitter の逆襲」とありますが、続く見出しでは「若者のモバイルユーザーによって」とあります。

つまり、この期の目立った特徴は、「モバイルによるシェアリングが増大」したことで、2013年第4四半期に比べ、モバイルによるシェアリングは28%の伸びで、パソコンの11%を遥かに凌ぎ、シェリングの総量では52対48となり、初めて、モバイルがパソコンを超えたということです。

「シェアリング」についての厳密な定義は知りませんが、このレポート記事では、SNS上の記事、写真、ビデオなどを共有することとしています。

このレポートで、もう一つ興味深いのは、SNS利用者の中心年齢層の違いです。日本ではあまり注目されていませんが、米国ではよく話題になるRedditの中心ユーザーは他のSNSに比べ、最も若い18−30歳層。そのシェアリングの伸びは25%に達しました。

一方、最大のユーザー数を誇るFacebookはなんと一番高い50歳以上で、伸び率は14%止まりでした。今回、43%もの伸びを記録したTwitterの中心年齢は31−35歳とRedditに次いで若い。

レポート記事では直接言及していませんが、見出しにTwitterの躍進は<Backed by Younger Mobile Users>と付けていますので、若者ほど、モバイルでのSNS利用が多いという調査結果の数字もあるのでしょう。

さて、この結果は、ShareThis社による特殊な分析ということにはあたらないようです。実は、今月初めに、トラフィック分析のComscore社は<2014 U.S. Digital Future in Focus>というwhite paperを公表しています。

これも大変興味深いデータがいくつも提供されていますので、ぜひ、ダウンロードして、ご覧頂きたいのですが、強調されているのは、デジタルメディア市場の最大の破壊的変化は、利用者(audienceと書いていますが)の多数派がパソコンからモバイルへと変化したことだ、と述べていることです。

同社のデータでは、2013年4月に、パソコンとモバイルの両方を使う人が初めて過半数越えの52%となり、年末には58%に達しました。昨年4月時点のパソコンのみは42%でしたが年末には38%に減少、モバイルのみは6%から8%に増えていました。

一方、プラットフォーム別の消費時間が2010年12月から3年後の昨年12月にはどれだけ増大したかを見ると、タブレットとスマホで4倍の5660億分(94億時間)だったのに対し、パソコンは7%しか増えず、4280億分(71億時間)でした。

全体では83%増えたのですが、パソコンからの消費時間はわずかで、増大分のほとんどはモバイルだということがよく分かります。そのことが、前段で紹介したShareThis社のデータとも符合していると思われます。

また、SNS別のパソコンからとモバイルからの消費時間割合を見ると、Facebookはパソコンから32%、モバイルからが68%でした。以下、 Twitterは14:86、Instagramが2:98、Linkedinは74:26、Pinterestは8:92と、ビジネスマンの利用が多い と思われるLinkedin以外、モバイルの天下。

新聞界では、紙中心からの脱皮を目指す「Digital First」がいっとき流行り言葉でしたが、それをもじって言えば、SNS、時代はまさに「Mobile First」です。