Title: | 米国におけるVoIPの規制動向について |
Updated: | 2003/11/28 |
Category: | 制度研究 |
Areas: | 米国 |
米国におけるVoIPの規制動向について
ブロードバンドを利用したVoIPサービス1の普及に伴い、FCCがVoIPの規制について検討している。当初、VoIPサービスを提供しているVoIP事業者はFCCの規制の検討そのものに反対していたが、ミネソタ州がVoIP事業者のVonageに固定電話事業者としての認証を取得するよう裁定を出すなど、FCCが検討している間に、各州が独自に規制を実施する動きがでてきたことから、VoIP事業者もFCCと協議する姿勢を示してきている。今年9月にボストンで開催されたVON2003において、FCCのChief of Policy DevelopmentであるRobert Pepper氏がVoIPの規制に関するプレゼンテーションを行うと同時に、VoIP事業者との質疑応答に応じたので、その内容を踏まえながらVoIPの規制に関する最新動向を報告する。なお、VoIPサービスをIP電話と表現することが多いが、後述するように、FCCの規制に関する動きからVoIPサービスを提供する事業者は自らのサービスをいわゆる電話サービスではないと主張していることから、本稿ではIP電話という表現は使わず、単にVoIPサービスを使用する。