Title: | 広告市場の変遷からみた通信と放送の今後 |
Updated: | 2007/04/25 |
Category: | 市場環境分野 |
Areas: | 日本 |
広告市場の変遷からみた通信と放送の今後
2006年の我が国の広告市場はおよそ6兆円であり、その内訳はテレビ2兆円(前年比98.8%)、セールスプロモーション(SP)広告2兆円(同100.9%)、新聞1兆円(同96.2%)、雑誌3,900億円(同98.5%)、インターネット3,600億円(同129.3%)、ラジオ1,750億円(同98.1%)となっている。ここ数年市場全体が伸び悩む中、インターネット広告市場の拡大傾向が顕著である。本稿では、広告市場のこれまでの推移を、各媒体の利用(視聴)時間の推移から振り返りつつ、特に成長著しいインターネットとメディアの頂点にあるテレビに焦点をあてながら、今後注目すべき視点や今後の動向などを考察した。
今後もインターネット広告は拡大すると予想される一方、テレビは視聴時間の減少傾向は見られないものの、CMスキップやながら視聴の拡大、情報の信頼性低下の問題などにより、その広告収入モデルに重大な局面が迫ってきている。