Title: | マルチ・デバイス時代の到来とビジネス・モデル 後編:マルチ・デバイス時代における、キャリアのビジネス・モデル |
Updated: | 2010/11/14 |
Category: | 市場分析 |
Areas: | 世界 米国 日本 |
マルチ・デバイス時代の到来とビジネス・モデル 後編:マルチ・デバイス時代における、キャリアのビジネス・モデル
昨年から今年にかけ日本でも発売されたKindleやiPadを契機に、我国のICT産業もマルチ・デバイス時代に突入した。ここでマルチ・デバイスとは、最近、続々と登場しつつある新たなインターネット接続端末を指す。米国など英語圏では「Emerging Devices」あるいは「Connected Devices」などと呼ばれる。
そこにはスマートフォンやネットブック、電子ブック・リーダー、iPadに代表されるタブレット型端末、携帯電話のネットワークを通じて写真を送れるデジタル・フォトフレーム、さらには車載インターネット端末やウエブ・ブラウザのついたIP電話機まで、多彩なデバイスが含まれる。各種デバイスの特徴や開発トレンドについては、レポートの前編(KDDI総研R&A2010年10月号)で解説した。
マルチ・デバイスは日本の主要キャリアにとっても、今後、極めて重要な位置付けとなる。なぜなら従来の携帯電話事業は近年、ユーザー数や売上額の面で頭打ちの傾向を示しており、新たな収益源の開拓が課題の1つとして突き付けられているからだ。
レポート後編では、マルチ・デバイス時代に想定されるビジネス・モデルとして全部で6種類を挙げ、それぞれのプラスとマイナス面を列挙し、キャリアが今後とるべき進路を検討する際の材料として提示する。