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サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗④〜ユーザー流出を止められなかったコスメサブスク

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗④〜ユーザー流出を止められなかったコスメサブスク

ライフスタイル, 沖賢太郎

引き続きサブスク企業の失敗シリーズをお届けしている。今回はコスメサブスクのパイオニアである米Birchboxだ。Birchboxは、2014年4月には時価総額4.85億ドルを誇ったが、その後は事業が下降。2015年8月に、2人の共同創設者兼CEOのうち1人がポジションを退き、2016年には、膨らんだ負債への対応のために2度のリストラを実施。一時期100万人いたユーザーは30万人まで縮小し、2021年10月、健康・美容系サービスの企業がBirchboxを4,500万ドルで買収した。企業価値はピーク時の1/10以下だ。

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗③〜元祖ファッションサブスクの読み違い

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗③〜元祖ファッションサブスクの読み違い

ライフスタイル, 沖賢太郎

引き続き、サブスクブーム時のスター企業による失敗に注目する。今回はファッションサブスクの米Rent the Runway(以下、RTR)だ。RTRはファッションサブスクの起源のような存在であり、同社のビジネスは、その後世界中で続々とあらわれた追随サービスにとっての雛形となった。しかし今、そのRTRの株価推移を見ると、上場直後をピークに約95%も下落している。ファッションサブスクの先駆者に何が起こったのか?

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗②〜市場変化を見誤ったPeloton

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗②〜市場変化を見誤ったPeloton

ライフスタイル, 沖賢太郎

前回に引き続き、2010年代のサブスクブームの渦中にいたサブスク寵児たちの失敗に着目する。今回とりあげるのは、2020年の新型コロナウィルスによるパンデミックが運命の分かれ道となった事例だ。「環境変化への対応力」が問われた局面での失敗例として、ホームフィットネスサブスクの米Pelotonを紹介する。

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗①〜成就しなかった値引き戦略

サブスク革命児たちのビジネス史に残る失敗①〜成就しなかった値引き戦略

ライフスタイル, 沖賢太郎

米国で動画ストリーミングを提供するHBOは、2010年代に映画館サブスクで名を馳せた米MoviePassの没落を描いたドキュメンタリー「MoviePass, MovieCrash」を公開した。MoviePassとは、破格の月額料金で毎日映画館を利用できるサービスであり、最盛期の2018年には300万人のユーザーを集めた。しかしその直後から苦境に突入し、2019年にはサービス停止、2020年には破産申請と、一気に転落していった。

サブスクトレンド2023番外編<br>〜実店舗を伴うサブスクの共通課題

サブスクトレンド2023番外編
〜実店舗を伴うサブスクの共通課題

ライフスタイル, 沖賢太郎

このコラムのサブスクトレンドシリーズでは、サブスクの潮流変化にスポットを当ててきた。今回と次回は少し趣向を変えて、恒常的に存在するサブスクの課題に注目してみようと思う。変化するものもあれば、しないものもある。両方をおさえることでサブスクマスター(?)に近づける気がする。今回取り上げたいのは「実店舗を伴うサブスクの課題」だ。

サブスクトレンド2023<br>~中国の「悦己消費」ムーブメント、自分の喜びのためのサブスクサービス

サブスクトレンド2023
~中国の「悦己消費」ムーブメント、自分の喜びのためのサブスクサービス

チョウ テンテン, ライフスタイル

2010年頃、村上春樹の小説で生まれた「小確幸」という造語が一時的に中国の若者の間で流行語となった。特に都市部の若者たちは、村上の小説を通じて自分たちの日常生活で、小さいながらも確かな「幸せ」を見つけることに価値を見出した。

サブスクトレンド2023<br>~親にも子どもにも両方良しの子育てサブスク~

サブスクトレンド2023
~親にも子どもにも両方良しの子育てサブスク~

ライフスタイル, 新倉 純樹

現代人は時間に追われているというが、子育て中の人は特に時間がないと感じることが多いだろう。ただでさえ時間が足りなくなる子育てだが、近年では共働き世帯が増えているため、より親の時間的余裕が減っているのではないだろうか。家事や育児にかかる時間を少なくしたいところだが、この「時短」によって子育ての質が下がることをほとんどの人は望まないだろう(だからこそ時間がないわけだ)。そこで、時短に役立つとともに、質を維持する子育てサービスとして、サブスクという観点から掘り下げていきたい。

サブスクトレンド2023<br>〜超レッドオーシャンでの加入者促進策〜NETFLIXの施策は「順番」に意味がある

サブスクトレンド2023
〜超レッドオーシャンでの加入者促進策〜NETFLIXの施策は「順番」に意味がある

ライフスタイル, 沖賢太郎

2020年にはパンデミック起因の巣ごもり特需により一時的な盛り返しを見せたものの、近年は競争激化により増加率は下降傾向であった。これはNETFLIXだけではなく、他の動画サブスク企業においても同様だ。しかし、NETFLIXは2022年Q4を境に増加率が好転した。競合他社も加入者促進のための施策を続々と投入しており、動画サブスク市場は完全なレッドオーシャンだ。それなのになぜNETFLIXにこんなことが可能だったのか?