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Title: サブスクビジネスの潮流変化2024 〜変化を捉えてサブスクで稼ぐ ③モノ・コトサブスク共通の変化
Updated: 2024/02/16
Category: 市場分析
Areas: 世界

サブスクビジネスの潮流変化2024 〜変化を捉えてサブスクで稼ぐ ③モノ・コトサブスク共通の変化

3つのレポートに分けて、コンシューマー向けサブスクサービスの潮流変化を明らかにしつつ、サブスクビジネスのヒントを探る。

パート①「モノのサブスクの変化」
パート②「コトのサブスクの変化」
▶パート③「モノ・コトサブスク共通の変化」

パート③は「モノ・コトサブスク共通の変化」だ。1つの潮流をピックアップし、そこからポイントを抽出した。併せて、サブスクの本質を踏まえた上でのTips(ヒント)を共有する。

1 「アンフェアなサブスクは難しくなっていく」
アンフェアなサブスク誘導・課金が難しくなりつつある。各国の規制当局も規制を強めている。今後は、解約は加入と同じくらい容易にすることが基本になるだろう。解約を防ぐためには、サービスの継続的価値の見直すことに加えて、休止プランやプランダウングレードでつながりを保つことも有効となり得る。

Tips1 「通信キャリアが通信事業(サブスク)で重視していること」
通信事業が常に重視するのは「加入者増」と「ARPU(顧客当たりの月間売上)増」。そのためにあらゆる施策を講じている。さらに、各キャリアが近年積極的な非通信分野の新規事業もサブスクビジネスが中核。

Tips2 「サブスクにともなうハードルを克服する」
実店舗を伴うサブスクでは、顧客が元を取るために頑張って店に通う必要があるため、顧客の疲れ・飽きにつながる。つまり継続的な価値提供になりづらい。テイクアウトサブスクのポットラックは提携飲食店を増やし、ユーザーの飽きを回避、継続的な価値提供につなげている(ただしこれが可能なのは飲食店が密集するエリア)。

サブスクの「卒業」問題にも対策は可能だ。「卒業」とは解約のことだが、サービスへの不満による解約ではなく、目的が達成されたことによる解約を指す。例えばマッチングサービスはカップルが成立すれば会員は卒業(解約)してしまう。そこで、マッチングアプリのペアーズは卒業した元会員のコミュニティを作り、プロモーションに参加してもらっている。元顧客が新規顧客を呼ぶサイクルを作っている。

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