研究員がひも解く未来

研究員コラム

カテゴリー:沖賢太郎

ポケモンパワーがミュージアムに行列を作る〜圧倒的集客力と残る課題

ポケモンパワーがミュージアムに行列を作る〜圧倒的集客力と残る課題

ライフスタイル, 沖賢太郎

前回に続き、世界のミュージアムがいかにして子供たちにアプローチしているかをテーマにしたい。今回はポケモンだ。世界的に認知度が高いポケモンとのコラボは、これまでミュージアムに馴染みがなかった人たちの関心を集められる。ポケモンと組むことで期待できるのはなんといっても集客だ。普段閑散としているミュージアムにも人が押し寄せるため、商業的なメリットは大きい。また、ポケモンはグローバルに通用するIP(知的財産権)であるため、国内展をそのまま海外巡回に発展させることも可能だ。一方で、強力なIPとの提携ゆえの課題もある。

美術館を子供たちの身近なものに~世界の美術館が実践するゲーム活用

美術館を子供たちの身近なものに~世界の美術館が実践するゲーム活用

ライフスタイル, 沖賢太郎

美術館は常に新しいお客さんを招き入れたい。特に、いかにして子供たちに美術館に来てもらうかはどの美術館においても重要な課題だ。子供に親しみを感じてもらえれば、その後も生涯に渡って美術館に通ってくれる可能性がある。また子供との交流が増えれば、地域の文化教育機関としての存在価値も高められる。子供たちに来てもらうための工夫において世界の美術館は柔軟であり積極的だ。

リユース事業のノウハウ販売が始まった~次にくるのはAIによるリユース支援

リユース事業のノウハウ販売が始まった~次にくるのはAIによるリユース支援

ライフスタイル, 沖賢太郎

リユース(中古)事業の市場が拡大しており、国内外さまざまなブランドや小売店がリユース事業に乗り出している。そして足元ではある変化が起こっている。元々リユース事業をしていた企業が、新たにリユース事業に乗り出す企業に対してノウハウやツールの提供を始めたのだ。

サムスンが世界で展開するアート配信事業〜数百万ユーザーに向けた「アートのある生活」

サムスンが世界で展開するアート配信事業〜数百万ユーザーに向けた「アートのある生活」

ライフスタイル, 沖賢太郎

今回ピックアップしたのは韓国大手のサムスン電子(以下、サムスン)だ。同社は世界42カ国において、TV事業の中でアートを活用している。しかも、商品の改良とサービス内容の拡充を続けており、力の入れようがうかがえる。サムスンが世界に向けたTV事業の中でどのようにアートを使っているのか、皆さんと共有したいと思う。

大企業が芸術祭に出展する理由〜アートとテクノロジーで新しい顧客とのつながりを

大企業が芸術祭に出展する理由〜アートとテクノロジーで新しい顧客とのつながりを

ライフスタイル, 沖賢太郎

芸術祭(アートフェスティバル)とは、国内外のアーティストが参加するアートの祭典であり、数週間から数ヶ月にわたってその地域を巻き込んで開催される。国内でも、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」、「横浜トリエンナーレ」などを筆頭に各地で様々な芸術祭が催されている。今、芸術祭に出展する大企業が少しずつ増えている。協賛や後援ではない。作品を展示するのだ。

レコードがミュージシャンの新たな収入源に〜サブスク全盛時代のアナログな稼ぎ方

レコードがミュージシャンの新たな収入源に〜サブスク全盛時代のアナログな稼ぎ方

ライフスタイル, 沖賢太郎

アナログレコードが売れている。日本レコード協会によると2023年のレコード生産量は270万枚で、3年前の2.5倍に増えた。レコードが売れているのはもちろん日本だけの現象ではない、米国でも、2020年には売上で、2022年には販売枚数で、レコードがCDを超えた。英国でも、16年連続でレコードの売上が伸びており、2023年には売上枚数が590万枚に達した。

サブスクトレンド2023番外編<br>〜実店舗を伴うサブスクの共通課題

サブスクトレンド2023番外編
〜実店舗を伴うサブスクの共通課題

ライフスタイル, 沖賢太郎

このコラムのサブスクトレンドシリーズでは、サブスクの潮流変化にスポットを当ててきた。今回と次回は少し趣向を変えて、恒常的に存在するサブスクの課題に注目してみようと思う。変化するものもあれば、しないものもある。両方をおさえることでサブスクマスター(?)に近づける気がする。今回取り上げたいのは「実店舗を伴うサブスクの課題」だ。