サボテンはホテルの役割も果たしている。
サボテンにもいろいろあるが、アリゾナでよく見かける代表的なサボテンは、指を立てたような大型の「Saguaro(サワロ)」という種類のもの。
背丈は数メートルもあり、樹齢は200年に及ぶものもあるという。
植物園の説明によれば、これは周辺に生息する生き物たちにとってホテルのような存在であり、休憩・宿泊の場や食事・水分を提供しているとのことだ。
ここを訪れる客層としては、キツツキ、コウモリ、フクロウ、タカ、ヘビ、コヨーテ、アリ、リス、カメなど。ハトなんかは巣を作って長期滞在している輩もいるそうだ。
全身を覆う多数の長いトゲで外敵の攻撃からも守られるので、セキュリティも万全というわけだ。
何よりも、こういう施設を無償で誰にでも提供しているというのが素晴らしい。