Boost Infiniteを解約してみた


Visibleとの比較検討の結果、Boost Infiniteの方を解約することにした。

BoostのサポートページのFAQによると、解約するにはカスタマーサービスに連絡するようにとのことだ。一般的に、カスタマーサービスに連絡するというのは一苦労だ。

まず電話がなかなかつながらない。これまでの経験ではオペレータが出てくるまで10数分、長いときは30分以上待たされることもある。

それから、解約の場合はその理由を聞かれたり、他のサービスを勧められたりして、なかなか解約させてもらえず、煩わしい思いをすることが予想される。

FAQでの説明をよく読むと、カスタマーサービスへの連絡は電話をかける他に、アプリ内でもできるようだ。

Boost Infiniteのアプリ(App Storeより)

Boost Infiniteのアプリを開くと、スマホの画面上部に問い合わせ用と思われる「?」マークがあった。タップすると、チャットの画面になり、用件をオプションの中から選ぶか直接入力するようにとのこと。

最初はチャットボットとの会話だ。「解約」のオプションがなかったので、「Cancel service」と入力した。

「あなたが去るのは悲しい」との社交辞令の後、「現在の電話番号は他のキャリアに持っていくのか」と問われたので、「持って行かない」と返答。

「では『オペレータと話す』をタップするように」との指示があったので、タップした。

オペレータが出て来た。今度は生身の人間のようだ。と言っても依然として音声ではなくチャットだ。チャットでメッセージをやりとりすることも「話す(Talk)」と言うのにはやや抵抗がある。

まず名前を聞かれた後に、「用件は何か」と聞いてきたので、「サービスを解約したい」と伝えた。用件はチャットボットに伝えてあるが、これは引き継がれていないのか。

「オー、ノー。解約なんてとても悲しい。あなたのようなお客様を失いたくない」との大げさな社交辞令の後に、解約の理由を聞かれたので、「しばらく国外に出ることになった」と返答。これなら無理に引き留めようとはしないだろう。

次に「休暇で海外に行くのか」と聞かれた。これには、またすぐに戻ってくるならサービスを簡単に再開できるように(場合によってはサービスを維持したまま一定期間無料に)するというオファーをしてくることが予想されたので、「ビジネスでしばらく国外に住む」と返答。

「仕事で海外に行けるなんていいですね」との社交辞令の後、「理解した」とわかってくれた。「念のため、電話番号は他のキャリアにポートする必要はないんですね」と再確認された。この情報はチャットボットから引き継がれているようだ。「必要ない」と返答。

「わかった」と返って来たので、これで完了かと思われたが、その後、「また戻って来たときには是非ともサービスの利用を再開してほしい」と言って、音声・テキスト・データが無制限で月25ドルを永久保証など、サービスの良さをアピールして来た。結構長い文章をよくも短時間に返して来たものだ。おそらくあらかじめ用意してあった文章をコピペしたものだろう。

「わかった」と返答した。これで完了かと思ったら、さらに「もしすぐに行くのでなければ、もうしばらくサービスを維持して1か月分の料金を無料にするという特別のオファーを用意しているが、興味はあるか」と聞いて来た。

「興味はない、すぐに行く」と返答した。少しぶっきらぼうに聞こえたかもしれない。「わかった、あなたの決定を尊重する」との返事。やっとわかってもらえたようだ。

それから、解約日についての説明があった。解約を申し出たのはビリングサイクルの途中で、請求額が課金される直前のことだったが、解約日はビリングサイクルの終了時になるので、2週間以上も先になるとのことだ。

ビリングサイクルの途中で解約すると、請求料金を日割りしてもらえるかと期待したが、それは叶わなかった。

というわけで、解約日はまだ先だが、解約手続きは何とか完了した。電話で話す必要がなかったのと、オペレータにすぐにつながったのは良かったが、料金の日割りがなかったのが、残念!