大手キャリアの年末商戦は活発だが


今年一番のショッピングシーズンを迎え、大手キャリアも盛んにホリデーセールを展開している。

VerizonはApple、Samsung、Googleの古いスマホを下取りに出すと最新スマホに無料で交換してくれた上に、スマートウォッチやタブレットまでもらえるというプロモーションを実施中。

Verizonのホームページより

 

ただし、いろいろ細かい条件が付いているので注意が必要だ。たとえばApple製品の場合は、どんなiPhoneでもどんな状態でも下取りに出すと必ず引き取ってくれて、iPhone 15 Proの本体代金が無料になると謳っているが、そのためには1回線を新設・追加して「Unlimited Ultimate」プランを選択しないといけないという条件が付いている。

それでも、下取りに出す端末がどの機種でもどんな状態のものでも(壊れていても)OKというのは珍しく寛大なオファーだ。さらに、iPhone下取りプロモーションを利用した顧客にはApple Watch SEとiPadを無料にしてくれる(回線の契約と支払いは必要)というおまけ付き。最大1,700ドル相当が無料になるというのだから、かなり力が入っていることがうかがえる。

AT&Tも同様に、特定の端末を下取りに出すとSamsung Galaxy S23 UltraやiPhone 15 Proなどの最新スマホが無料になるというプロモーションを実施中。

AT&Tのホームページより

ただし、これにもやはり細かい条件がある。たとえば、特定端末を下取りに出すとiPhone 15 Proが無料になるというプロモーションでは、下取端末の査定価格が230ドル以上であることが条件で、無料になるのは最大1,000ドルまでという制限がある。iPhone 15の無料プロモーションでは、下取端末の査定価格が130ドル以上で、無料になるのは最大830ドルまで。なお、Verizonのような一定のプランの回線を新設・追加しないといけないという条件は付いていない。

また、iPadが半額または100ドル引きになるというプロモーションもあるが、これには回線の新設や分割払いなどの条件が付いている。さらに、Apple Watchを1個買うと2個目が300ドル引きになるというプロモーションも実施している。

T-Mobileも、やはり特定の端末を下取りに出すとApple、Samsung、Googleの最新端末が無料になるというプロモーションを細かい条件付きで実施中。

T-Mobileのホームページより

たとえば対象端末を下取りに出すとiPhone 15 Proが無料になるというプロモーションでは、無料になるのは最大1,000ドルまでで、端末の下取価格によっては最大割引額が830ドルや400ドルやゼロになってしまうこともある。

また、他社から乗り換えて対象端末を下取りに出すと、iPhone 15が最大4台まで無料になるというプロモーションもあり、これにはさらに、プランの月額料金が4回線で100ドルになるというおまけが付いている。

ただし、この「4回線で月額100ドル」というプランは「Essentials」という下位プラン(通常は4回線で月額120ドル)なので、高速データの許容量が小さかったり、モバイルホットスポットのデータが低速だったり、Netflixが無料になるなどの特典が利用できなかったりと、いろいろ制約もあるので注意を要する。

概して、大手キャリアの年末商戦は大変活発だが、「ただし」書きが多いことでもわかるように、各プロモーションには細かい条件がいろいろ付いていて、よくよく調べてみると適用対象でなかったりあまりお得でなかったりすることもある。無条件で飛びつきたくなるようなものではない。

もちろん、さまざまな条件を満たしてもなおメリットが大きいというユーザもいることだろうから、そんなユーザにとってはまたとないビッグチャンスだ。