Boost InfiniteとVisibleのサービスの使い勝手を比較してみた。
現在、T-Mobileを主回線として使いながら、DishのポストペイドブランドであるBoost InfiniteとVerizonのプリペイドブランドであるVisibleを副回線・バックアップ用として使っている。
副回線・バックアップ用には2回線もいらないので、両方のサービスをしばらく併用してどちらがいいかを決めるか、もしくは両方ともよければ主回線のT-Mobileを解約することも検討することにした。
そもそもBoostを使うきっかけとなったのは、ポストペイドのベータサービスを開始した際に、月25ドルという格安の試行料金が永久保証されるという宣伝文句に乗ってしまったためだ。
この料金で利用できるのは今しかない、ベータサービスが終了してしまったらもう利用できない、との思いから、絶好のチャンスとばかりに飛びついたものだ。
たしかに無制限プランで月25ドルというのは格安であり、実際にサービスを使ってみたところカバレッジも速度も良好だった。
少し残念だったのは、ベータサービスを終了して本格サービスに移行した際に、月25ドルのプランが存続したことだ。すなわち、ベータサービスのときから使っていた顧客だけでなく、本格サービスになってから使い始めた顧客も25ドルで利用できる。しかもいつでも解約でき、再開すればまた25ドルで利用できる。
Visibleを使い始めたきっかけも似たようなもの。通常は月額30ドルの無制限プランが期間限定で25ドルに割引されていたので、試しに使ってみる絶好のチャンスとばかりに飛びついたものだ。もし使い勝手が悪かったり割引が終了して30ドルに戻ったら、すぐに解約しようと思っていた。
既にBoostも使っていたので、両サービスを比較して、どちらかいい方を残せばいいと考えた。
Visibleを使ってみたところ、たしかにVerizonのネットワークを使っているだけあって、カバレッジは良好で安定しており、速度もT-Mobileよりも速いことが多かった。Boostと比較すると場所により速かったり遅かったりと、まちまちで、どちらかと言えばBoostの方が速いことが多いかなという印象だが、どちらでも日常の使用上は問題ない。
その後、Visibleの25ドルのプラン料金が恒久料金となったため、割引が終了するかもしれないという心配はなくなり、いつでも解約でき、再開すればまた25ドルで利用できることになった。
そういうわけで、両サービスとも同じ料金で、サービスやネットワークには特に問題はなく、いつでも解約もできれば再開もできるという状況にある。
料金は両サービスとも月25ドルであるが、請求額や請求のタイミングは若干異なる。Visibleはプリペイドなので自動払いにしているとビリングサイクル初日の前日までに25ドルちょうどが課金される。税金その他の上乗せはない。
Boostはポストペイドなので自動払いにしているとビリングサイクルの半ばごろに課金される。ポストペイドと謳っているのに完全な後払いではないところが、やや裏切られた気がするが、さほど大きな問題ではない。ただし、請求額は25ドルちょうどではなく、税金等が毎月33〜35セント加算される。
そういうわけで、料金請求に関してはVisibleが若干有利な状況。
また、eSIMの取り扱いに関しても両サービスに違いがあった。
両サービスを1台のスマホで共用しているため、サービスの利用開始当初は物理的なSIMカードを抜き差しして使っていたが、面倒なのでどちらか1つ、またはできれば両方をeSIMに変更することにした。
Visibleは物理的なSIMからeSIMへの変更がアプリで簡単にできた。カスタマーサービスに連絡する必要もなかった。一方、BoostはeSIMへの変更はセルフではできず、カスタマーサービスに連絡しないといけないようになっていた。面倒なのでBoostは物理的SIMを使い続け、VisibleのみをeSIMで使うことにした。
これにより、米国にいる間はSIMの抜き差しの必要はなくなったが、日本に行ったときには同じスマホで日本のSIMを使うためにBoostのSIMを抜き、米国に戻ったらまたSIMを差し直さないといけない。
そういうわけで、eSIMの使い勝手でもVisibleが有利な状況。
さらに解約の方法に関しても両サービスに違いがあった。
Boostのホームページやアカウントページで解約手続きができそうなコーナーを探したが、どこにもない。理想的には「解約する」というボタンがあって、ポチッと押すだけで解約できるといいのだが。
Boostのアプリを開き、ログインして、契約内容の管理ができるページを見ても、上位プランへのアップグレードはいとも簡単にできるようになっていたが、解約手続きができそうな場所はどこにもない。
ネットでいろいろ調べた末、最終的にはサポートページのFAQで、解約するにはカスタマーサービスに連絡しないといけないことがわかった。これは面倒なことになりそうだ。
一方、Visibleはアプリを開き、ログインして、アカウントの画面を開くと、「My service」というコーナーがあり、それをタップすると「Cancel service」というオプションがあった。ここから解約手続きに進めそうな様子だった。
すなわち、解約のしやすさという点でもVisibleが有利な状況。
したがって、解約するならVisibleの方がいいということになるのだろうが、後々解約・再開を繰り返すかもしれないことを考えると、解約したいときに容易に解約できるVisibleを残しておいた方がいいとの考えに至った。
そういうわけで、諸々の要素を勘案した結果、今回はVisibleが勝者となった。
まだT-Mobileを解約する決心はついていないので、とりあえずBoostを解約することとする。