カリフォルニア州でタクシーの規制緩和法案が可決


カリフォルニア州でタクシーの規制を緩和する法案が可決された。成立するとタクシーはUberなどのライドシェア型サービスと対等に競争できるようになる。

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Los Angeles Timesによると、タクシーの規制権限を市から州に移管する法案が州議会で可決された。知事が承認すると来年には施行される。

州の規制は市の規制よりも緩いので、これが成立すればタクシーにとっては規制緩和となる。UberやLyftなどのライドシェア型サービス(「ライドヘイリング」とも呼ばれる)は既に州の管轄に服しているので、同じ土俵で競争できるようになる。

ただしサンフランシスコは特別な「メダリオン」と呼ばれるシステムで運用されているため、適用が除外される。

タクシーの規制を緩和することがいいのかどうかは議論の分かれるところだが、The Vergeは規制緩和がもたらす悪影響について、次のように指摘している。

この法案は効率性と引き換えに安全性を犠牲にするもの。法案が成立すると、ドライバーの犯罪歴チェックが不要になる、低所得層地域へのサービス提供義務がなくなる、ドライバーの労働法上の保護が弱くなる、自動運転車によるタクシーの運用が困難になるなどの弊害がある。

最後の自動運転車によるタクシーの運用については、運用者と市が密接に連携を取って進める必要があるところ、法案が成立するとそれができなくなるということらしい。

何だか、タクシーは規制緩和しないほうがいいように思えてきた。