iPhone 7がもたらすスマホの新時代


iPhone 7の特徴の中で、おそらく一番の進化はヘッドフォンジャックがなくなったことだろう。これはスマホの新時代と言ってもいいのではないか。

Appleが9月7日に発表したiPhone 7でヘッドフォンジャックを廃止したことについて、フィル・シラー上級副社長が「勇気」と表現した。

ヘッドフォンジャックがなくなるということは、今まで使っていたイヤフォンだけでなく、今までヘッドフォンジャックに挿して使っていた機器が使えなくなるということだ。これは勇気のいる決断だ。

今までのイヤフォンをLightningコネクタポートに挿せるようにするためのアダプタも用意されるが、使いにくさは否めない。

TechCrunchがヘッドフォンジャックを使っている機器を多数紹介し、今までのヘッドフォンジャックが良かったと嘆いている。

例えばSquareのモバイル決済のカードリーダで、ヘッドフォンジャックに挿すタイプのものは影響を受ける。

Squareのホームページより
Squareのホームページより

同様のモバイルカードリーダを提供しているPayPal HereやIntuitのGoPaymentなども同じ運命だ。

ヘッドフォンジャックを使用するマイクロフォン製品も多数あるし、温度計のThermodoや、3DスキャナのBevelなど、多数の製品が影響を受ける。

このような製品を使っているユーザや作っているメーカーにとっては、今回のiPhone 7の登場は悩ましい問題だ。

業界の通例では結局はAppleがルールを決めている。ユーザやメーカーはそれに従わざるをえない。当初は不満や戸惑いもあるだろうが、頑張って使っていればそのうち慣れてきて、それが当たり前になる。

EthernetポートもDVDドライブもないMacBook Airに最初は戸惑ったが、今では何の問題も感じなくなっているから不思議だ。

これからのスマホはヘッドフォンジャックがないのが当たり前になるのか。