AT&Tの未来は明るいとの見方

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AT&Tは、最近、Straight Pathの買収をめぐり、Verizonとの競争に敗れるなど、不安材料が多いが、それでも未来は明るいとの見方がある。

AT&TはVerizonと同様、配当金の利回り(5%)がいいので、投資家には人気だが、最近は5G用周波数を持つStraight Pathを買収し損ね、スマホのポストペイド顧客は減少を続けており、負債も膨れ上がっていて、この先どうなのかという不安がないこともない。

Seeking Alphaで紹介されたEarnings Forecast Focusさんの見方によれば、AT&Tの未来は明るく、5%の配当金も維持できるだろうとのことだ。

未来が明るい理由の一つは成長性だ。DirecTVとTime Warnerの買収による垂直統合は、顧客回復と収益改善につながるはずと見る。

メキシコへの進出も成長性に寄与するはずだ。米国のスマホ市場は飽和状態なのに対し、メキシコはまだまだ伸びる余地がある。スマホの顧客は今後数年で倍増が見込まれる。

メキシコのスマホ顧客数予測(Seeking Alphaより)
メキシコのスマホ顧客数予測(Seeking Alphaより)

AT&Tの負債は現状1,050億ドルに膨れ上がっているが、これはEBITDAの2.5倍にすぎないので、特に大きすぎるというわけではない。

2017年第1四半期のフリーキャッシュフローは32億ドル。配当金の支払いは30億ドル。フリーキャッシュフローは配当金の支払いをカバーして余りある状況。Time Warner買収完了後も配当金は現状維持どころか、増額さえ可能と見ている。

よって、AT&Tは心配ないという結論だ。

ところで、同氏はStraight Pathの買収に競り勝ったVerizonについては心配だという見方をしている。2017年第1四半期のフリーキャッシュフローは18億ドルに対し、配当金の支払いは24億ドルで、6億ドルのマイナス。今後さらに悪化することが見込まれるので、配当金の支払いは維持できないだろうと見ている。

配当金だけが業績判断のすべてではなく、またこれに異を唱える見方もあるので、割り引いて受け止める必要があるが、たしかにVerizonの方がやや心配だ。