T-Mobileが早くも値上げの準備


Sprintとの合併手続きがまだ完了していないというのに、T-Mobileが早くも値上げの準備をしている。

T-MobileとSprintの合併は、2月11日にニューヨークの連邦地裁が合併を承認する判断を下したことで、実現の方向に大きく傾いたが、まだ合併手続きが完了していない段階で、T-Mobileは早くも値上げの動きを見せ始めた。

2月26日、T-Mobileは端末保証プラン「Protection<360>」を4月18日から値上げする、とTmoNewsが報じた。

この端末保証プランには、端末に応じてTier 1からTier 5まで5段階の料金があるが、そのうちTier 3からTier 5までの月額料金が1-3ドル値上げされる。

T-Mobileの保証プランのサポートページより

たとえば、もっともハイエンドの端末やBYOD(端末持ち込み)の場合の保証プランは15ドルから18ドルへと、20%も値上げされる。

この値上げについて、PhoneArenaは、「おそらく合併には関係がないのだろう」と皮肉を込めて伝えている。

さらにT-Mobileは、値上げだけでなく人員削減まで敢行している。プリペイド子会社(Metro by T-Mobile)の人員削減を実施した、とLightReadingが報じた。

合併を認めるかどうかの議論の中では、反対派の懸念に対して、T-Mobile/Sprint側は、合併しても人員削減はしないし料金値上げもしないと約束していたが、合併承認の判決が出るや否や、約束を破るようなことをするとは、あまり感心しない。

もしかしたら、「合併後」には値上げや人員削減はしないと約束したが、まだ合併していないからいいだろうと考えたのかもしれないが、そんな論理は通用しない。