AT&Tは3月1日から無制限プランを改定し、さらに3大都市にはそれぞれ都市ごとに特色ある特典を提供する。
高級版プランの「Unlimited Plus」は「Unlimited Plus Enhanced」となり、HBOの無料特典に加え、モバイルホットスポットが15GBまで使えて、料金は1回線で月90ドルだったのを月80ドルに値下げする。
廉価版プランの「Unlimited Choice」は「Unlimited Choice Enhanced」となり、HBOの無料特典が付くのは今までと変わらないが、料金は1回線で月60ドルだったのを月65ドルに値上げする。4回線では月155ドルだったのが月160ドルとなり、Verizonの廉価版プランに並ぶ。
さらにニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスの3大都市については、それぞれ特色ある特典を提供する。
ニューヨークでは、「Unlimited Plus Enhanced」または「Unlimited Choice Enhanced」の顧客に対し、ビデオストリーミングサービス「DirecTV Now」の「Live a Little」プラン(60+チャンネルで月35ドル)を1年間無料にする。
シカゴでは、ワイヤレスで他社から乗り換えた「Unlimited Plus Enhanced」の顧客に対し、50Mbpsの固定インターネットを生涯無料で提供する。上位メニューの固定インターネットについては月額料金を30ドル割引する。
ロサンゼルスでは、最新のiPhone Xを含め、スマホを1台買うと2台目を無料(最大1,000ドルまで)で提供する。1台目と2台目の両方をAT&T Nextの分割払いにする必要がある。2台目は月々の支払額が請求書上で返金される。
実はiPhone Xの2台目無料プロモーションは、2月12日から地域にかかわらず実施していたもの。これが3月1日からはロサンゼルスだけに限定されることになる。
値下げ・拡充だけでなく値上げ・縮小も含む複雑な施策となっているが、都市ごとの特色に応じた特典がやや新しい。