iPhone XS/XS Max/XRが販売され、待望のeSIMが使えるようになると期待されたが、少なくとも米国のキャリアは当面対応できないことがわかった。
eSIMはSIMカードを抜き差しせずにキャリアの変更ができるので、容易に他社に乗り換えることができ、キャリアを通さずに端末を購入する動きを加速させるかもしれないとして、キャリアにとっては脅威とも見られていた。
ところが、MacRumorsやPCMagによれば、米国の3大キャリアは当面eSIMは使えないと言い出した。
AT&TはVisual Voicemail関連などの技術的な問題により、対応が当面遅れると説明している。
T-Mobileもソフトウェアの準備が整ったら対応できるとしているが、いつ頃準備が整うのかは明確にしていない。
Verizonはもっと具体的だ。他社のeSIMが混在してVerizonのSIMが「セカンダリー」ポジションになってしまうと、Verizonの回線が2G CDMAになってしまい、基地局はLTEにしか対応していないものも多いので、カバレッジも狭くなってしまうと説明している。
そういうわけで、上記の3キャリアについはeSIMのサポートは当面お預けとなった。
ところで、Sprintはどうなのかと言えば、Appleによれば、そもそもeSIMをサポートする予定のキャリアのリストには入っていない。
ちなみに日本のキャリアもそのリストに入っていない。