Google Fiberのサンノゼ拡張はお預け


Google Fiberのサンノゼ拡張は、ケーブル敷設に代わる低コストの代替案検討のため、しばしお預けとなった。

The Mercury Newsによると、Google Fiberは提供地域をサンノゼに拡張するため、今年5月に市からケーブル敷設の許可を取得した。

Googleの計画では、60%が地中ケーブル、40%が架空ケーブルになる予定だった。7月から3年間の工期で工事が開始されることになっていた。

ところがケーブル敷設作業のために雇われた100人近い従業員は、突然、工事の延期を言い渡された。その代わりサンディエゴでの別の仕事をオファーされたそうだが、従業員たちはカンカンだ。

ケーブルを敷設するよりももっと低コストの代替案を検討するため、工事全体をストップしたようだ。

Googleの親会社のAlphabetは6月に、WebpassというISPを買収することで合意したと発表した。

Webpassはビルの屋上に伝送設備を設置して無線でポイントツーポイント接続することにより、企業や集合住宅向けに高速インターネットを提供している。

Webpassのホームページより
Webpassのホームページより

屋上の設備からEthernetでユーザのところまで配線されるため、モデムなどを設置する必要もない。

この技術を使えば、道路を掘り返すことなく、低コストで短期間に回線設備が設置できる。

おそらくGoogleはこの技術を使うことを検討しているのだろうが、これを使う場合には、「Fiber」という名称を変更しないと。