Dunkin’ Donutsがバターで訴訟沙汰になった。
ドーナツチェーンのDunkin’ Donutsが訴えられた。訴えたのはマサチューセッツ州ウースター在住のJan Polanikさん。
訴えた理由は、バター付きのベーグルを注文したら、バター のようでバターでないものが付いてきたから。
これを伝えたBoston Globeの見出しは「He couldn’t believe it was butter. So he sued Dunkin’ Donuts.(バターだとは信じられなかった。それでダンキンドーナツを訴えた。)」というもの。
この見出しは、バターの代替品で「I can’t believe it’s not Butter!(それがバターでないとは信じられない!)」という商品名をもじったものだ。
このスプレッドは味も外見もバターそっくりで、バターでないとは信じられないという感じを誰もが抱く。それをそのまま商品名にするという考えが信じられない!
しかしこの名前は長いけれど覚えやすいし面白くてなかなかいい。ただし英国では残念なことに1月に商品名が変更されてしまった。
英国での新しい名前は「I can’t believe it’s so Good… for everything!(何にでも、そんなに合うなんて信じられない!)」というもの。
前の名前よりももっと長くて覚えにくい名前を付けるなんて信じられない!
品名変更の裏には、バターの代替品としての用途だけでなく、もっと幅広く使えることをアピールしたいとの思いがあるとのことだ。
これを伝えたDaily Mailの見出しは「I can’t believe it’s NOT called that anymore!(もうそう呼ばれないなんて信じられない!)」というもの。
たしかに、前の名前の方がいい。品名変更の思いが米国に波及しないことを祈る。
ところで上記の訴訟の結末は、FOX25によれば詳細は不明だがDunkin’ Donutsが敗訴したらしい。
Dunkin’ Donutsは、ベーグルのサイドとしてバターが注文されたときは本物のバターを付けていたが、ベーグルにバターを塗ったものを注文されたときは、バターの代替品を塗って出すというやり方をしていた。
でもメニューには「バター」としか表示していないので、結局表示と違うものを出していたことになり、それはいけないということになった。
Dunkin’ Donuts側の事情としては、バターは常温で保存できないので冷蔵庫にしまってあり、固くて塗りにくい。そこでベーグルに塗るときは常温で保存できて塗りやすいマーガリンやバターの代替品を使っていたということだ。
おそらく、バターの代替品として「I can’t believe it’s not Butter!」を使っていなかったのだろう。
それにしても、こんなことが訴訟沙汰になるなんて、信じられない!