Appleの発表で衝撃的だったこと


3月25日のAppleのスペシャルイベントでの発表内容は、ハードウエアの発表がなかったなどの落胆の声も出ているようだが、個人的には少なくとも3つの衝撃を受けた。

まずは「Apple News+」。

Appleのイベント映像より(以下同じ)

月額9.99ドルで300種類以上の雑誌などが読めるようになる。新聞も少なくとも3種類は含まれている。その中には「The Wall Street Journal(WSJ)」も入っている。今までWSJの購読のために毎月38.99ドルも払ってきたのに。これが4分の1のコストになって、しかも他に多数の雑誌などが読み放題になるというのか。

これは、これから安く読めるようになって嬉しいというよりは、今までぼられてむしり取られて悔しいという衝撃。

次は「Apple Card」。

Appleがクレジットカードを出す。それにはカードナンバーや有効期限などが表示されない。オンラインショッピングで「カード番号を入力」と出たときにどうすればいいのかというような心配はおそらく無用なのだろう。

これは、iPhoneからヘッドフォンジャックがなくなったり、Macからイーサーネットポートがなくなったときと同じような衝撃だ。

そして「Apple TV+」。

待望のAppleのビデオストリーミングサービスの発表だが、イベントに登壇したゴージャスな映画監督や俳優たち。とりわけ、オプラ・ウィンフリーが、なぜこれに参加したかの理由を話していた中で、「10億よ、10億!」と言っていたのが印象的だった。

これは彼女のドキュメンタリー制作プロジェクトのためにAppleが支払う金額なのかどうかは不明だが、要するに「Appleはお金いっぱい持ってるからねえ」ということ。それは皆わかっているが、そんなこと言うか、という衝撃。