T-MobileがSprintブランドを統合


T-MobileはSprintブランドを統合し、「T-Mobile」に一本化すると発表した。

T-Mobileは7月16日、迷惑・詐欺電話対策の一連の無料サービス「Scam Shield」を発表したが、その際、Sprintのブランド統合についても「ついで」のように発表した。

発表によると、8月2日付けでSprintの全国のショップはすべてT-Mobileブランドに変更される。すなわち、Sprintブランドが消滅するという歴史的な日ということになる。

歴史的な日なのだから、付け足しのような形ではなくて単独で発表しても良さそうなものだが、内容も実施日も異なる迷惑電話案件に隠れて目立たないように発表したところには、何か計り知れない意図があるのかもしれない。

ところで、ブランド統合と同時に発表された迷惑・詐欺電話対策の「Scam Shield」は、合併後の新生T-Mobileとして初めての「アンキャリア」施策だそうだ。

たとえば、「迷惑電話」の表示・ブロック、高度発信者番号通知、第2番号の提供、番号変更、「Scam Shield」アプリの提供などを無料で提供する。

そもそも「アンキャリア」施策は、「キャリア」のサービスに辟易している顧客の「痛み」を取り除くのが謳い文句だが、迷惑電話対策は同様のサービスを前からやっていたし、他のキャリアもやっているだろうから、あまりインパクトはなさそうに見える。

T-Mobileが言うには、「発信者番号通知」だけでも、キャリアは有料で提供しているので、これを含めて一連の迷惑・詐欺電話対策サービスを無料で提供するというのは、極めて「アンキャリア」なのだそうだ。

何はともあれ、いよいよ「Sprint」が消滅する。