T-Mobileが最新の「アンキャリア」施策として旅行者向けのサービス拡充を発表した。

T-Mobileは6月16日、最新の「アンキャリア」施策として「Coverage Beyond」を発表した。旅行者向けにT-Mobileのカバレッジを超えたサービス拡充を実施するというもの。
6月21日に開始する新施策の内容は以下のとおり。
1. 海外で利用できるデータの速度を高速化
海外で高速(最高で5G速度)データが5GBまで使える。
2. 機内Wi-Fiの拡充
航空機の機内でテキスト・メール・webブラウジングだけでなく、ビデオストリーミングも楽しめる。
3. AAAメンバーシップの無料提供
ロードサービス「AAA」のクラシックプランの年会費(60ドル)をT-Mobileが負担してくれる。
米国では6月21日から正式に夏が始まり、旅行の季節となるので、それに合わせて海外旅行や国内旅行をするT-Mobileの顧客にメリットを提供しようという趣旨だ。
ただし、上記の新施策のメリットをフルに享受できるのは最上位の料金プラン「Magenta MAX」と「Business Unlimited Ultimate」の顧客のみ。他の安いプランの顧客は、その安さに応じてメリットが減少する。
あいにく筆者は最安のサービスを利用しているため、ほとんどメリットはないが、海外でのデータ速度が2倍になる(今まで128kbpsだったのが256kbpsになる)というメリットが享受できることになった。
ところで、T-Mobileは発表映像の中で、「AT&Tは海外でデータを使用すると1GBで2,000ドルも請求することがある」と指摘してている。
昔はそのような高額請求がよく話題になったが、今でもそんなことがあるのか。もしAT&Tから何も文句が出なければ、今でもそれはありうるということだ。
T-Mobileはその心配がないということだけでも大きなメリットだ。