iPhone 5cの値下げ競争の理由


家電量販店のBest BuyがiPhone 5cを50ドル値下げしたのに続いて、小売りチェーンWalmatと電器店RadioShackも次々に値下げした。AppleInsiderからの情報。

WalmartはiPhone 5s/5cの発売初日から既に値下げして、2年契約でiPhone 5c(16GB)は79ドル、5s(16GB)は189ドルで販売していたが、Best Buyの値下げに対抗して5c(16GB)を45ドルに引き下げた。

WalmartのWebサイトより

RadioShackはBest Buyと同じくiPhone 5cを50ドルのギフトカード付きで販売する。こちらは11月2日までの期間限定。

これまでのiPhoneの慣例によらずに、iPhone 5cが発売当初からこれほど活発に値下げされているのはなぜか。予想よりも売れ行きが悪く、在庫がだぶついているのだろうか。

必ずしもそうではないとの見方をAllThingsDが紹介している。それによると、ハイテク製品が市場に出たときに、すぐに値下げされるのは需要が弱い兆候であることが多いが、ケータイに関しては必ずしもそうではないという。

Best BuyやAmazonなどの小売店が新機種のケータイの販売プロモーションをするのは珍しいことではない。利益の一部を犠牲にしてでも、新製品の販売シェアを増やそうとしているものだ。顧客獲得に応じたインセンティブも重要だ。それがまたさまざまなプロモーションの原資となる。

同記事では、これまでのiPhoneはなかなか値下げされなかったのに、なぜiPhone 5cに限って活発に値下げされているのかの疑問には答えていない。ただ、1つ言えることは、新製品がすぐに値下げされることは特に珍しいことではないということ。これまでなかなか値下げされなかったiPhoneの方が特異だったということ。今回iPhone 5cでやっと通常のやり方になっただけのこと、ということだ。

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