Google Glassによく似たサイクリング用ARグラス


サイクリング用のAR(拡張現実)メガネが登場した。これはGoogle Glassにそっくりだ。

メガネ型のウェアラブル端末は専門的なニッチ市場に特化しつつあるとしてTechCrunchが紹介しているのがSenth IN1。これはサイクリング用に特化したARメガネだ。

IndigogoのSenth IN1プロジェクトページより
IndiegogoのSenth IN1プロジェクトページより

自転車で走行中にハンドルから手を離さなくても操作できるようなコントローラが付属している。

走行距離、経過時間、現行速度、平均速度、消費カロリーなどの情報をシースルーディスプレイを通じて目の前に表示させることができる。

電話をかけたりメッセージを送ったり、写真やビデオを撮影したり、写真や走行データを仲間とシェアすることも簡単にできる。もちろんナビゲーション機能もある。

やや目新しい機能としては、車、歩行者、動物などが道路上に現れたら教えてくれる。これは自動車用や歩行者用にも作ってほしくなる。

さらに最近、交通ルールを守らない自転車が増えて社会問題になっているので、ルールを守るよう監視・指導してくれる機能も是非追加してほしい。

Senth IN1とSenth IN1 PROの2モデルがある。PROは長距離走行が可能なように、交換可能なバッテリーモジュールが付いていて、バッテリーは10時間持ち、着脱式で簡単に交換できる。

全体としてデザインが初期バージョンのGoogle Glassによく似ている。特にシースルーディスプレイはGoogle用に作ったものをそのまま流用したのではないかと思われるほど。

GoogleがGlassの初期バージョンの開発を打ち切ってしまったので、「それならウチがやる」と手を挙げたようにも見えるが、アイデアとしては2012年9月からあったようだ。

現在Indiegogoで資金調達をしている。目標額が4万ドルのところ、執筆時点(米太平洋時間8月16日23時)で3万8,000ドルを超えたところ。調達期間はあと19日残っている。

Indigogoで支援者になると、今なら1セット249ドルで入手できる枠がまだ空いている。Google Glassに比べたら5分の1以下の値段だ。

価格だけはGoogleに似ていなくてよかった。