「Internet」と「Web」が終了


6月1日に「Internet」と「Web」が終了するという大きな出来事があった。表記上の問題だが。

Associated Press(AP)が発行する「スタイルブック」の2016年版が6月1日に発行され、これを機に、「インターネット」の英文表記が「Internet」から「internet」に(Iが小文字に)、「ウェブ」が「Web」から「web」に(Wが小文字に)変更された。

APブログより
APスタイルブックのTwitterページより

APスタイルブックはライターのバイブルとも言われ、相当数のマスコミがこれに準じて記事を書いている。

大文字から小文字への変更は固有名詞から普通名詞になったということで、威厳がなくなったような気もするが、それだけ身近なものになったということだ。

大文字の使用はタイピングの際にシフトキーを押さないといけないという煩雑さがある上、大文字があることで読むスピードも遅くなるという実務上の理由もあるようだ。

言葉は生き物だ。大文字・小文字の変化の他に、ハイフンやスペースの変化、すなわち2語が1語になる変化もある。2011年に「e-mail」は「email」に、2010年に「Web site」は「Website」(6月1日からは「website」)になっている。

日本語表記にはあまり関係のない話だ。