AT&Tはファイバー重視に方向転換

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AT&Tはファイバー網への投資を増やす方向に舵を切った。

AT&Tのジョン・スティーブンスCFO(3月末に退任予定)は、3月8日に開催されたDeutsch Bank主催のメディア・インターネット・テレコム会議において、ファイバー網への投資を増やす計画を発表した。

ファイバー網の拡充は、5Gのバックホール、住宅向けのファイバー(FTTH)、企業向けのファイバー(FTTP)の拡充を含み、ファイバー網を多角的に利用して顧客への価値提供と株主への収入機会の提供に資するとしている。

100%ファイバーが利用可能な世帯・企業は現在1,400万件分以上あり、現在はこの地域について積極的に販売活動を展開しているが、2021年中には300万件分を追加する計画。

FierceTelecomによれば、AT&Tは2020年にはファイバー網拡充を抑制していたが、2021年にまた拡充を促進することになった。

その理由については、2019年第3四半期以降は負債の軽減に集中するためにファイバー網拡充を抑制していたが、その目標は達成できたので、2021年からは顧客の需要に対応するためにファイバーの提供地域を拡張することにしたと述べた。

コロナ禍で在宅勤務やビデオ会議の利用が増えており、ファイバーで提供可能な高速通信への需要が高まっていることを考慮し、今こそファイバー網を増強すべき時だと判断したとしている。

また現在、顧客をDSLからファイバーに移行することににしており、これは固定電話から携帯電話への移行の時に似ていると述べた。2020年末の時点でブロードバンド顧客の80%がVDSLまたはファイバーを利用中。

ファイバーの普及率は2020年第1四半期の28%から第4四半期には34%に増加し、ファイバー顧客の90%は100Mbps以上の速度のプランに加入していることも明らかにした。

5Gに関してはバックホールのファイバーを増強するとしているが、基地局の増設や提供地域の拡張については特に触れられておらず、5Gの拡張に対する熱意はあまり感じられない。