T-Mobile/Sprintの合併に関し、司法省が反対の意向であることがわかった。
せっかくFCCの承認が得られそうだとのニュースが流れたばかりだというのに。
Bloombergが関係筋の情報として伝えたところによると、司法省は合併に反対の意向だそうだ。T-Mobile/Sprintが提案した「約束」では、競争を阻害する恐れを解消するには十分ではないとの見解だ。
合併案件に関して、FCCは公益の観点から審査するが、司法省は競争・独禁法の観点から審査する。FCCと司法省の見解が真っ向から対立するのは珍しい。
また、多くの州の司法長官も合併は消費者の不利益になる恐れがあるとして調査を進めている。もし司法省が承認した場合には州としてはそれを覆すべく訴えを起こす可能性もあるという。
それでも、T-Mobile側の弁護士のRob McDowell氏は楽観的で、司法省や州は承認するだろうとツイートしている。同氏は元FCC委員。
大統領府としては5Gで中国を制することを強くサポートしているので、司法省はこの合併を認めるだろう、と述べているのは、Cowen & Co.のアナリストのPaul Gallant氏。
一方、調査会社のMoffettNathanson Researchは、この合併が承認される確率は50/50と見ている、とFierceWirelessが伝えている。まさにこの先どうなるかわからないドラマのようだ。
案件自体が「一利一害」のため、状況は「一進一退」を繰り返し、関係者は「一喜一憂」しているといったところだ。