ハワイのスイーツで、「マラサダ」以上の大人気と噂される「ココパフ」。その噂の真偽を確かめるべく、リリハ・ベーカリーに行ってみた。
ニミッツ・ハイウエイ沿いにあるリリハ・ベーカリーの2号店。ここはベーカリーコーナーでスイーツを販売するほか、奥にはカウンターやテーブルがあり、ゆっくり食事もできる。
お目当のココパフはベーカリーコーナーの入り口に一番近いショーケースにあった。中段右と下段左の2か所のトレーを占有していた。他のスイーツはどれも1か所ずつだったので、それだけでもココパフの人気振りがうかがえる。
ココパフはシュークリームの中にココア味のクリームが入っていて、上にバターがたっぷり入って塩味の利いた特製のクリーム(クレームシャンティ)がトッピングされている。
中のココアクリームの味やシュー皮の歯触り、硬さなどは日本のシュークリームと同じような感じだ。ほどよい甘さで、少し物足りなくて退屈になりそうなところを、トッピングのクリームの塩キャラメルのような味がアクセントを与えてバランスをとっている。
概して甘すぎるアメリカのスイーツに辟易している人にとっては、ほっとする美味しさだろう。
マラサダと比べてどうかと問われると、難しい問題だ。両者は別の食べ物だ。カレーライスとラーメンのどちらが美味しいかを議論するようなものだ。
ココパフをシュークリームの1種と位置づけて、これよりも美味しいシュークリームがあるかというと、日本にはたくさんありそうだ。コンビニでも売っていそうだ。
一方、マラサダを揚げドーナツの1種と位置づけて、これよりも美味しい揚げドーナツがあるかというと、日本にもアメリカにもないように思う。
(シュークリーム全般と揚げドーナツ全般の人気度や上下関係はこの際不問とする。)
とりあえずの結論として、ココパフはシュークリームの概念を変えるほどのインパクトはないが、マラサダは揚げドーナツの概念を変えるほどのインパクトがある、と評価したい。