多機能クーラーボックスが意外な展開

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2年前にKickstarterで多額の資金調達に成功した多機能クーラーボックスの「Coolest Cooler」が、意外な展開を見せている。

KickstarterのCoolest Coolerキャンペーンページより
KickstarterのCoolest Coolerプロジェクトページより

カクテルなどが作れるミキサー、スマホが接続できるBluetoothスピーカー、スマホなどが充電できるUSBポート、LEDライト、まな板にもなる仕切板など、便利な機能を搭載したクーラーボックス。

2014年7月から8月にかけてKickstarterで資金調達のキャンペーンを行った。支援者は1台あたり165ドルから185ドルで手に入れることができる約束だった。

目標の5万ドルに対して、62,000人以上の支援者から1,300万ドル以上の資金が集まった。当時としてはKickstarter史上最大の調達額として話題になった。

十分すぎるほどの資金が集まったはずなのに、それでも支援者への約束を果たせなかったというのが、まず意外な展開だ。

当初2015年2月に発送する予定だったが、1年経過してもまだ製造にこぎつけていなかった。進捗状況は随時、Kickstarterのアップデートページで報告され、発送予定日がどんどん先に延びていった。

中国のモーターメーカーがストライキを起こすなど想定外の事態もあり、スケジュールが大幅に遅れたようだ。

また、当初の予想より製造コストが高くなり、送料なども含めると1台185ドルでも到底賄えないことが判明した。そのため、メーカーに追加の支払いをしないと製造してもらえないという事態となった。

2016年4月、支援者からの声を考慮したとして、一つのオプションが支援者に提示された。追加で1台あたり97ドルを支払えば、7月4日までに届けることを保証するというもの。

既に185ドル支払っている支援者にとっては、トータルで282ドルということになるが、それでも市場価格よりはかなり安いという。

ただし、これはあくまでもオプションであり、強制ではない。それが嫌なら今までどおり待ち続けることも可能だ。

さらに、待ち続ける支援者への解決策として、支援者以外への一般販売を開始し、その売り上げを支援者向けのクーラー製造に充てることも報告された。

Coolest Coolerの直営サイトでは1台399.99ドルで、またAmazonでは448ドルで販売されている。eBayでは何と534.90ドルに跳ね上がっている。こんな値段でも買う人がいるのか。

なお直営サイトでクーポンコードを入力すると25ドル割引になるというプロモーションもしていた。まだ使えるのか不明だが、クーポンコードはこれだ(ksfriend_57718ebf488d6)。

6月18日の時点で、追加代金を支払った支援者のうち5,100人に発送。8月3日までにさらに5,300台を発送し、追加代金を支払った支援者10,400人全員に送り終えたとしている。

また6月に一般販売で売り上げた資金をもとに、未だ待ち続けている支援者に500台以上を送ったとも報告した。

まだ待ち続けている支援者は50,000人くらい残っているはずだ。この調子で行けば100か月位で約束をすべて果たせるかもしれない。

それにしても、一時はもうだめかと思われたのに、まだ根気よく約束を果たそうと努力しているところも意外な展開だ。