T-Mobileが電話番号と端末を切り離す


T-Mobileが電話番号と端末を切り離す「DIGITS」という新サービスを発表した。

T-Mobileのサービス紹介ビデオより
T-Mobileのサービス紹介ビデオより

従来の電話サービスでは電話番号と電話機が1対1で対応しているのが当たり前だった。

「DIGITS」を使えば、一つの電話番号を複数の端末に割り当てたり、一つの端末で複数の電話番号を使ったりすることができる。

例えば電話番号を仕事用と私用で二つ持っている場合は、今までは端末や回線も2セット必要だったが、これが1セットで済むようになる。

また、スマホ、タブレット、ウェアラブル端末、PCなど複数の端末で一つの電話番号を共通に使用して電話サービスを利用することができるので、そのときどきで都合のいい端末を選んで使うことができる。

電話の発着信だけでなくテキストの送受信もできる。インターネットにつながってさえいれば、ほぼどんな端末でも使えるとのことだ。

ここまでなら、それほど目新しいサービスという気もしない。VoIPやアプリを使えばそんなこともできるだろうと想像できる。

ところが、別の電話会社の回線を使っている端末にもT-MobileのDIGITSの番号を割り当てて使うことができるという。これはやや目新しい。

これはつまり、他社の顧客の電話機を、他社の契約はそのままで、T-Mobileの電話機として使えるということか。そんなことができるのか。どんな仕組みなのか興味深い。

12月7日からベータサービスとして試行提供を開始した。来年初めには正式サービスとして提供を開始する予定。

試行期間中は無料で利用できる。正式サービスになったら有料化されるらしいが、料金等の詳細は発表されていない。

Samsungの特定端末(Note 5、Galaxy S6以降)にはすでにこの機能が実装されているので、T-MobileにDIGITSを申し込んでセットアップすればすぐに使える。それ以外の端末でもアプリやブラウザーで利用することが可能。

これまでの電話サービスの概念を変える画期的なサービスになる可能性がある。