Netflixが最大の値上げ


Netflixが1月15日に過去最大の値上げを発表した。

ベーシックプランは7.99ドルから8.99ドルに、スタンダードプランは10.99ドルから12.99ドルに、プレミアムプランは13.99ドルから15.99ドルに値上げされることとなった。新規顧客には即日実施、既存顧客には3か月かけて順次実施する。

Netflixの新料金(Netflixのホームページより)

同社の料金値上げは2007年2月にストリーミングサービスを開始して以来、米国では4回目となるが、これまでは一部のプランのみが対象だったのに対し、今回は全プラン、すなわち同社の米国の全顧客(2018年9月末現在で5,800万件)が対象となる初めての値上げとなる。

値上げの背景には、コンテンツの制作・調達の費用が増大していることがある。多額のコンテンツ支出を借入金で賄っており、支払利息の増大も負担になっていることから、料金値上げで財務状況の改善を図る。

値上げにより顧客離れが懸念されるが、コンテンツの充実などにより競争力は維持できると強気の判断をしたようだ。市場も強気ムードで、値上げの発表後、同社の株価は上昇している。

なお、T-Mobileはワイヤレスサービスの顧客にNetflixのスタンダードプランを無料で、プレミアムプランを月3ドルで提供しているが、T-Mobileのジョン・レジャーCEOによれば、今回のNetflixの値上げ分はT-Mobileが吸収するので、顧客への影響はないとのことだ。

T-Mobileの顧客を増やす効果もあるのではないか。