5Gの健康被害に対する懸念


5Gの健康被害の可能性を心配する声が出ている。

RTV6によると、インディアナ州カーメルの住民は、5Gの電波による健康被害の懸念から、5G用アンテナ設置を停止するよう求める運動を起こしている。

電波の健康被害の可能性は5Gに限ったものではないが、5Gのアンテナは特に家屋に接近して多数設置されることから、健康への悪影響が強いことが懸念されている。

その健康への悪影響があるのかないのか、あるとしたらどのような影響がどの程度あるのかといったことに関しては、さまざまな議論があるものの、きちんとした科学的データに基づく調査結果が出ていないという不安定な状況にある。

実際に、アンテナの側に設置されているブラックボックスには「この地点から先の電磁場はFCCの定める一般人向け基準を超える可能性がある」との注意書きが記されたステッカーが貼ってある。

5Gアンテナが設置された街灯ポール(RTV6の映像より)

同様のステッカーは、街灯ポールの上の方にも貼ってあるが、あまりにも高い場所なので誰も読めない。読むためには梯子が必要だ。こんな大事な注意書きが誰も読めないところに貼ってあるというのは問題だ。

住民の懸念を受けて、カーメル市のケーブル・電気通信委員会の委員長が、アンテナ設置の即時停止を求める書簡を市議会に送付した。

5Gの構築に反対している訳ではないが、安全性に関する科学的データが明らかになるまでアンテナの設置は停止すべきだとしている。

カーメル市議会は今後この問題を議論することとしているが、これはカーメル市だけの問題ではなく、またインディアナ州だけの問題でもない。