T-MobileのTVサービスがお叱りを受ける

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T-MobileのTVサービス「TVision」が広告審査局からお叱りを受けた。

TVisionのホームページより

全国広告審査局(NAD)は2月4日、T-Mobileに対し、TVisionに関する発表や広告で不適当な表現があったとして是正を求めた。Charterからの苦情に基づくもの。

まず指摘されたのは、T-Mobileがビデオ広告で、既存のケーブルTVサービスの宅内機器と配線について、機器やコードが入り組んでいる「ネズミの巣(rat’s nest)」だと表現したこと。

実際にはT-MobileのTVサービスも同じ数の機器と配線が必要で、さらにTVisionはインターネット接続も必要とするので、そのためのモデムやルータも必要となるが、それを明確にせず、他社のサービスの配線の多さだけ強調するのは不適切だというもの。

また、TVisionがワイヤレスのサービスだとの誤解を招くことも問題だとしている。ビデオ広告の中では配線がされていない機器を紹介し、有線の配線が必要だとの説明もない。T-Mobileはもともとはワイヤレスの会社なので、何も説明がないと消費者はTVサービスもワイヤレスなのかと誤解する恐れがある。

さらに、T-Mobileは、ケーブルTV会社はどこも「ケーブルインターフェイスがクソ悪い(crappy cable interface)」と表現している。チャンネルのメニュー画面の出来が悪いことを言っているのだろうが、具体的にどこがどのように悪いなどの情報がないので、信頼性のない不確かな情報だとしている。

他にも、ケーブルTV会社が提供しているのは「時代遅れの技術(outdaged technology)」と表現している部分もあり、これも不適切だとしている。

一方、T-Mobileは自身のTVサービスについては、「どんな番組でもいつでも好きなときに観よう」と謳っている。これはたとえば、外出中でもスマホなどでテレビが視聴できるような機能ということになるが、現在は提供していないので不適切だとされた。

料金についても、T-Mobileは「隠し料金はない」と言いながら、ケーブルボックスの料金(9.99ドル)は表示していない。プレスリリースではこのボックスの料金は免除すると謳っているが、恒久的に免除するとは言っておらず、すべての顧客に免除するとも言っていないので、これを表示しないのは不適切とされた。

Charterは苦情の中で、T-MobileのTVサービスはインターネット接続も必要とするのでその料金も表示すべきと主張していたが、これは別のサービスなので表示する必要はないとNADは判断した。ただし、インターネットサービスを別途契約する必要がある旨を明確に表示するよう勧告した。

T-Mobileはビデオ広告の中で、ケーブルTVサービスについて、「ごまかしの料金設定(sneaky pricing)」とも批判している。これもT-Mobileの料金設定と比較して違いが明確でないので不適切だとされた。

T-Mobileはカスタマーサービスについても、既存のケーブルTVは「ひどい(abysmal)」、「クソ悪い(crappy)」などと批判しているが、TVisionのカスタマーサービスがそれよりもいいという証拠もないので、不適切であり削除すべきとされた。

NADの是正勧告に対して、T-Mobileは素直に従う意向を示しながらも、TVisionは比較的新しいサービスで内容や広告が成熟していないので、と釈明し、一定の理解を求めた。