T-Mobileが5Gの拡充を発表


T-Mobileは1月13日、5Gの拡充のためにEricssonおよびNokiaと5年契約を結んだと発表した。契約額は数十億ドル規模に上るとしている。

発表の中で、T-Mobileはローバンド周波数による全国5Gを「Extended Range 5G」、ミッドバンド・ハイバンド周波数による5Gを「Ultra Capacity 5G」と呼んでいる。

Extended Range 5Gは現在、人口で2億8,000万人、面積で160万平方マイルをカバーしている。「平方マイル」で言われてもあまりピンと来ないが、AT&Tの2.5倍、Verizonの4倍の広さをカバーしているとのことだ。

一方、Ultra Capacity 5Gは現在、1,000以上の市町村で利用可能で、人口で1億600万人をカバーしており、Verizonのハイバンド5G「Ultra Wideband」の50倍のカバレッジだとのことだ。

T-Mobileは他社との比較用に5Gのカバレッジマップも公表しているが、周波数の区別がないので、ほぼ全国がピンク色に染まっている。

T-Mobileのwebサイトより

2021年末までにはUltra Capacity 5Gで人口2億人をカバーすることを目標にしている。

速度(下り)に関してはUltra Capacity 5Gで平均300Mbps、最大で1Gbps程度、Extended Range 5Gでは4G LTEの2倍程度としているが、場所やその他の条件によって大きく異なり、カリフォルニア州ロングピーチでiPhone 12 Proを使用してテストしたところ、5Gは0.85Mbps、4G LTEは47.5Mbpsとの驚くべき結果だったことも報告されている。

というわけで、現状の5Gはまだまだ期待外れというのが実情だ。今年中にどれだけ拡充されるのか、暖かく見守ることとしたい。