Snapchatはユーザの出生時刻まで知っている


SNS/メッセージアプリの「Snapchat」はユーザの生年月日どころか、出生時刻や出生地まで知っている。

ユーザ本人が知らない出生時刻を、何でSnapchatが知っているんだと、怪しむ声がTwitterなどに上がっている、とThe Vergeが伝えている。

たしかに、普通は自分の生年月日や出生地は知っていても、出生時刻まで知っている人は少ないのではないか。それを何とSnapchatは知っていて、アプリのプロフィールに記録されているとのことだ。

当のユーザは、そんな情報をSnapchatに知らせた覚えはないと言っている。何しろ本人が知らないのだから。では、Snapchatはどうやってその個人情報を入手したのだろうか。

The Vergeによると、それはSnapchatが2020年11月に導入した「占星術プロフィール」機能によるものだということだ。

Snapchatの発表資料より

この新機能により、ユーザの性格や「今日の運勢」など、占星術でわかることはすべてわかってしまうらしい。その上、友人と相性がいいのか悪いのかなどもわかってしまうらしい。

おそらくAIなどを駆使して分析するのかもしれないが、もしかしたらアプリの裏には占い師さんが控えていて、その都度ユーザのことを占っているのかもしれない。

この機能を利用するためには、最初にユーザが生年月日、出生時刻、出生地の情報をプロフィールに入力して設定しないといけないことになっている。Snapchatはこれにより、ユーザの出生時刻や出生地の情報を知りうることになる。

すなわち、その情報は設定の際にユーザが自身で入力したものであり、Snapchatが勝手にどこからか持ってきた情報ではないということらしい。

そんな情報を入力した覚えはないというユーザもいるが、おそらく入力したことを忘れているのだろう、というのが公式の見解のようだ。

設定の際に出生時刻がわからなくて適当な時刻を入力してしまうことも十分に考えられる。その場合、ユーザは適当な時刻を入力したことさえ忘れてしまうだろう。そしてその適当な出生時刻に基づく性格や運勢が独り歩きすることになる。

この「星占い機能」は便利で楽しそうではあるが、ユーザの性格などの情報もSnapchatに把握されてしまうことにもなりそうで、何だか怖い気もする。

ところで、占星術できちんと占ってもらうためには、正確な出生時刻の情報が必要なのだそうだが、出生時刻がわからない人はどうすればいいのだろうか。

とある情報によれば、出生時刻を占いで言い当ててくれる優秀な占い師さんもいるらしい。

つまり、Snapchatの出生時刻の情報は、裏で占い師が言い当てている可能性は否定できない。