手のひらの値段は10ドル


Amazonが手のひらの情報を10ドルで買ってくれる。

Amazon Oneの発表資料より

Amazonは買い物の際に「手のひら認証」で支払いができる「Amazon One」を昨年からシアトルのいくつかの直営店舗に導入している。今年4月には傘下のグロサリーストアのWhole Foodsにも導入し、シアトル以外の地域にも拡大を図っている。

手のひらをスキャナにかざすことで何にも接触せずに支払いができるので、特にコロナ禍では重宝するだろう。それに、財布やスマホがなくても手のひらがあれば支払いができるというのは、たしかに便利ではある。

手のひらのシワ(手相)や凹凸などの状態や皮下組織の静脈パターンなどを組み合わせて、精度とセキュリティの高い本人認証が可能になるらしい。

これを利用するためには、事前に手のひらの情報をAmazon Oneに登録しないといけないのだが、TechCrunchによれば、今手のひらを登録してAmazonアカウントに紐付けすると10ドルのクレジット(返金)がもらえるプロモーションをしているそうだ。

この10ドルというのは高いのか、安いのか、どう思うかは人それぞれだろうが、Amazonとしては10ドルを払ってでも登録者を増やしたいということは、よほど利用者がいないのだろうと推察される。

昨今は個人情報が無断で流用されたり悪用されたりする恐れがないとは言えないので、よくわからないものに安易に個人情報を提供するのは禁物だ。

登録や利用の都度、手相を見てくれるという特典があれば、使ってみたい気がする。