FCCが速度計測アプリをiOSにも拡大


FCCは2013年11月にAndroid版のスピードテストアプリをリリースしていたが、2月25日にやっとiOSb版を出した。

FCCのスピードテストアプリ(iTunesのサンプル画像)

規制機関のFCCがアプリを出すとは珍しい。世界最高のブロードバンドを目指す「国家ブロードバンド計画」の中で、ブロードバンドのパフォーマンスを測定する「Measuring Broadband America」施策の一環だ。

iOS版よりもAndroid版の方が先に出るというのは通常のアプリ開発の傾向とは違う。Appleは数日前にiOSの重大なセキュリティバグを修正したところなので、もしかしたらFCCはこれを待っていたのかもしれない。(その直後にiOSには新たなセキュリティバグも発見されたようだが、これは大丈夫だろうか。)

Android版はバックグラウンドで自動的に速度を計測していたが、iOS版はユーザが自発的に操作しないと測定が行われないところが違う。

上り、下りの速度だけでなく、レイテンシやパケットロスも計測する。個人を特定する情報は取得しないとしているが、取得されるのではないかとの懸念もある。どうせ取得されるのなら得体の知れない会社よりFCCの方がましか。

しかし、いくら測っても遅いものは遅い。上のサンプル画像の速度も遅い。1月10日にニューヨークで計測したもののようだが、キャリアがVodafone UK 3Gになっているのが面白い。

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