市営ケーブルTVが料金値上げ


サンブルーノ市の市営ケーブルTV「San Bruno Cable」が9月1日からTVとインターネットの料金を値上げする。

TVサービスの「Expanded」プラン(98チャンネル)は3.03ドル値上げして月66.89ドルに、インターネットの「Level 1」プラン(下り最大35Mbps、上り最大3Mbps)は5.45ドル値上げして月47.40ドルになる。

ExpandedとLevel 1のバンドル料金はこれまでの月82.07ドルから月90.55ドルになる。

San Bruno Municipal Cable TVのホームページより
新料金表(San Bruno Municipal Cable TVのホームページより)

手際のいいことに、ホームページの料金表が既に新しい料金になっている。現行の料金が上書きされてしまっている。実施までにまだ1か月近くあるというのに。

この競争の激しいご時世に料金値上げとは、時代逆行のようにも見えるが、実はAT&TComcastなども有料TVやインターネットなどを目立たないように毎年のように値上げしている。

San Bruno Cableからメールで来た料金値上げの通知によると、これまで4年間値上げせずに頑張ってきたが、他社の同等サービスの料金やコスト増やインターネットの高速化(Level 1は最近まで下り最大16Mbpsだった)などを考慮して、値上げすることにしたという。

ちなみにAT&TのU-verse TVの料金はU-familyプラン(200チャンネル)で月29ドル、インターネットの料金はMax Plusプラン(下り最大18Mbps)で月44.95ドル。両方をバンドルすると月69.99ドルと、かなり魅力的だ。

ただしAT&Tの料金は12か月間のプロモーション料金で、それが過ぎると高額な定価料金(バンドルのプランで月122ドル)になってしまうので要注意だ。

San Bruno Cableは長期契約の縛りはなくいつまでも表示どおりの料金で、最初だけ安くて後で高くなるというようなサプライズはない。また、AT&Tや他社は表示されている料金の他にサーチャージや規制料などが加算されるが、San Bruno Cableは全部込みの料金が表示されている。

いろいろ考えるとSan Bruno Cableの方が他社よりはまだ良心的だが、最近は魅力的なOTTサービスも出ているので、従来型のケーブルTVがどんどん色あせている。

我が家にも「コードカッティング」の波が押し寄せている。