イヤホンの高機能・高額化が進んでいる


最近、イヤホンが高機能化しており、それに伴って価格も高額化している。

The Vergeが伝えるFuturesource Consultingの調査によると、イヤホンの平均価格が今年(2017年)は40ドルを突破した。

イヤホンの今年の平均価格は42.70ドル。2016年に比べると14%の増加で、このところずっと年率2桁成長を維持している。2015年には2014年よりも11%増加して34ドルとなっていた。

イヤホンに対する高機能化への消費者ニーズが高まっている証拠だ。ノイズ除去、フィットネストラッキング、アシスト機能の統合、ワイヤレス化などの機能の人気が上昇している。

中でもワイヤレス化が最近の需要増の主因で、これが高額化の原因にもなっている。ワイヤレス化に対して高額な支出を厭わないユーザが増えているということでもある。

とりわけ、Appleが2016年にiPhone 7でヘッドフォンジャックを廃止して、イヤホンの左右を結ぶコードさえも廃止した「完全ワイヤレスイヤホン」のAirPodsを出したことの影響は大きい。

AppleのAirPods(Appleの販売サイトより)

AirPodsは価格が159ドルと、イヤホンにしては極めて高額だが、「完全ワイヤレスイヤホン」の分野では85%のシェアを保持している。

Googleもこれに感化されて、同じ価格のPixel Budsを発表した。これは左右の筐体を結ぶコードは付いているので「完全ワイヤレス」ではないが、Google Assistantが使える多機能ワイヤレスイヤホンだ。Google Translateを使ったリアルタイム翻訳も可能だ。

GoogleのPixel Buds(Googleの販売予約サイトより)

価格といい、機能といい、もはや付属品ではなく、独立したウェアラブル端末になりつつある。