T-Mobileが反Verizonキャンペーンを開始


T-Mobileが新たな反Verizonキャンペーンを開始した。

これまでにもT-MobileはVerizonを攻撃するような内容のキャンペーンをたびたび展開してきたが、このほど新たなキャンペーンを開始した。

Verizonが最近、消費者を欺くような宣伝をしているのが目に余るとの理由からだ。

目に余るVerizonの宣伝文句と、それに対するT-Mobileの反論は、以下のようなものだ。

  1. Verizon: T-Mobileは無制限の高速データを提供していない。
    T-Mobile: これは真っ赤なウソ。そう言うVerizonの無制限高速データは時間単位ではないか。時間制限があるというのは無制限とは言えませんけど。
  2. Verizon: T-Mobileはこれまで賞を取ったことがない。
    T-Mobile: もしOokla、OpenSignal、FCC、TwinPrimeの最速評価や、顧客満足度・顧客サービス満足度ナンバーワン、ネットプロモータスコアで最高点、Nielsenの推奨度ナンバーワンなどの評価が「賞」としてカウントされないのであれば、これは真実だ。
  3. Verizon: 無制限データも上限付きでシェアできるデータも同じだ。
    T-Mobile: VerizonはT-Mobileの無制限4G LTEとVerizonの20GBを4回線でシェアするプランを比較するという馬鹿げたことをしている。そんなもの比べる方がおかしい。
  4. Verizon: 次世代ネットワークはVerizonだけ。
    T-Mobile: 何たる戯言。Verizonが2016年に導入した次世代技術は、T-Mobileが2014年に導入していいる。しかも7種類のLTE Advanced技術を実現している。これはVerizonを含めて米国のどのキャリアよりも多い。
  5. Verizon: Google PixelはVerizonだけ。
    T-Mobile: これがウソだというのは誰にでもわかる。PixelはT-Mobileのネットワーク上でも完璧に動作する。その上、T-Mobile ONEに加入すれば本体代金が最大325ドル割引になる。
  6. Verizon: 12GBでわずか80ドル。
    T-Mobile: Verizonは隠し料金が大好きだ。このプランが月80ドルだと宣伝しているが、これを使うためには追加で端末ごとに20ドルかかる。データの料金を払った上に端末ごとにも料金を払わないといけない。4人家族だと80ドルのデータを使うために160ドルもかかる。
  7. Verizon: Verizonにはびっくりするような超過料金はない。
    T-Mobile: 笑止千万。Verizonには最近、超過料金に関する苦情が殺到している。先日#VerizonHorrorStoriesのハッシュタグでVerizonのぼったくり事例を募集したら、瞬時に6,000件以上の反応があった。祖母が騙し取られた、返金が反故にされた、国際通話に6,000ドルも請求されたなど。ぼったくり被害者の上位10人にはT-Mobile ONEのプラン料金を1年間無料にして差し上げた。

また、T-MobileはVerizonに対抗して宣伝をするとしたら次のどれがいいかと、投票を呼びかけている。

T-Mobileのニュースリリースより
T-Mobileのニュースリリースより

さらにT-Mobileは「Verizon」を「ベライゾンする」という動詞にしてしまった。その意味は、ひどい目に遭わせる、騙し取る、過剰請求するといったものだ。

その上で、ベライゾンされたらその体験を投稿してほしいと呼びかけている。ハッシュタグは#dontgetVerizoned。

Verizonの反論も期待したいが、何よりもこの種の議論がサービスの改善につながることを祈る。