米大統領選ディベートでAppleが話題に


10月16日は米大統領選の一環でオバマ大統領とロムニー候補の第2回目のディベートが行われた。その中で、AppleのiPhone、iPad、Macなどが全部中国で製造されていることが話題になった。

CNNニュースより

製造をアメリカに持ってくるために、どのようにAppleを説得するか、との司会者の質問に対し両者が答弁。

ロムニー:
答えは簡単だ。第1に、平等な競争場裏でならどの国とも渡り合える。中国はこれまでずるいことばかりやってきた。 為替は操作するわ、特許、デザイン、技術などの知的財産は盗むわ、偽物は作るわ、コンピュータはハッキングするわ。もっとフェアに競争させないといけない。第2に、アメリカを起業家や拡大志向の経営者にとって最高に魅力的な国にしなければならない。そうすれば仕事を持ってくることができる。

オバマ:
アメリカに来ない仕事もある。低賃金、低スキルの仕事だ。私は高賃金、高スキルの仕事を持ってきたい。製造を重視しなければならないのはそのためだ。高度な製造に投資しなければならない。科学やリサーチを 世界最高レベルに維持しないといけない。減税を必要としない人のために減税して財政赤字を増やしたり、科学やリサーチへの投資を減らして次のAppleを創れなくしてしまったり、次の技術革新をできなくしてしまったりしていたら競争に負けてしまう。エンジニアを訓練して必要なスキルを国内で身につけさせることができなければ会社は来ない。このような投資はアメリカが、来年だけでなく、10年後、50年後、100年後まで継続的に世界経済をリードする助けとなる。

どちらの回答もAppleを説得することはできなさそうだ。つまり製造をアメリカに持ってくるようAppleを説得することなんかできない、ということを両者がそれぞれ別の言葉で語っているだけだ。

Leave a Reply