Verizonの懐古趣味が鮮明に


最近、Verizonの懐古趣味が鮮明になってきた。

AOLとYahooの買収は90年代のドットコムへの懐古趣味の典型とされている。

T-Mobileはこれを「中年の危機」と冷やかしている。要するに、過去の栄光の日々、すなわちVerizonがネットワークの優位性を保っていた時代に戻りたがっているものだと解説している。

失敗作のビデオストリーミングサービスを「go90」と名付けたのも、90年代への復古主義だと鋭く指摘している。

さらにT-Mobileは、AOLやYahooを買うくらいなら、別の物にお金を使うべきだとし、40億ドルを使って90年代から呼び戻すべきもののトップ10リストを作成した。

T-Mobileの「ニュース&ブログ」より
T-Mobileの「ニュース&ブログ」より

リストには知る人ぞ知る90年代の懐かしい流行り物がずらりと並び、そのトップには「トップ10リスト」が掲げられている。デイヴィッド・レターマンの「レイトショー」で人気だったコーナーだ。

もう一つの懐古趣味の表れとして、The Vergeが冷やかしているとおり、Verizonは「ガラケー」の販売を開始した。LG Exalt LTEという、LTE回線専用の折りたたみ式のベーシックフォンだ。定価168ドル、分割だと月々7ドルの24回払い。

Verizonの販売サイトより
Verizonの販売サイトより

今どき珍しい機種だ。絶えず悪いニュースを伝え続け、InstagramなどのSNSで若者の精神に悪影響を与え続けるインターネットに辟易したユーザ向けにはいいかもしれない、と苦しい弁護をしている。

いずれにしても、ミレニアル世代をターゲットにしているVerizonには相応しくない動きだ。