SprintがiPhone Xを半額で提供するプロモーションを実施している。

半額になるのは定価ではなく18か月のリース料。たとえばiPhone Xの64GBモデルの18か月リースでは、頭金なしで通常は月41.67ドルとなるリース料が月20ドルとなる。リース期間中に支払うこととなるトータルのリース料は、通常は750ドルとなるところが360ドルで済むことになる。
リース終了時には、新しい端末に機種変更して新たにリースをスタートすることもできるが、リース料や頭金で支払ったトータルの金額と定価との差額を支払えば買い取ることもできることになっている。
たとえばiPhone Xの64GBモデルの場合、定価が1,000ドルなので、通常であればリース料として750ドルが支払い済みとなり、リース期間終了時に250ドル支払えば買い取ることができる。
すなわち定価で買ってもリース終了時に買い取っても、トータルの支払額はほとんど変わらない(厳密には消費税分が違ってくるが)。
今回のようにプロモーションを利用してリース料が割引された場合、買い取る場合の差額がどうなるのかが、他人事ながら心配になる。
リース終了時に買い取る場合の差額はリース開始時に通知されることになっているが、原則的には定価からリース料や頭金として支払い済みの金額を差し引いたものとされている。

それをそのまま上記の例に適用すると、iPhone Xの64GBモデルをリース終了時に買い取る場合の差額は640ドルとなり、トータルの支払額は定価で購入したのと変わらない。これではプロモーションを利用した意味がなくなる。
よって、プロモーションとしてメリットを謳っている以上、買い取る場合の差額はおそらく通常と同じ250ドルになるだろうとは思われるが、念のため確認しておくに越したことはない。
そして、それが250ドルだとすると、トータルで610ドル支払えばiPhone Xの64GBモデルが入手できることになる。
これはかなりお得だ。