iPhone XRの「R」の意味がついに明らかになった。特に意味はないということらしい。

iPhone XRの予約受付が10月19日に始まった。販売開始は10月26日から。
受付開始から3日間のiPhone XRの予約件数は、MacRumorsによれば、先行して販売を開始したiPhone XS/XS Maxよりは少ないが前年のiPhone 8/8 Plusよりは多いという状況らしい。
iPhone XRの予約件数がiPhone XS/XS Maxより少ないことについては、アナリストのミン・チー・クオ氏が、ターゲットとするユーザ層が違うからだと説明している。
iPhone XS/XS Maxのターゲットは熱烈なAppleファンで、新モデルが出たらすぐに買いたいというユーザなので、予約開始と同時に申し込む人が多い。
一方、iPhone XRのターゲットはApple好きの一般ユーザで、予算に限りがあるユーザや買い急ぎをしないユーザが含まれる。
よって、当初の需要はiPhone XS/XS Maxの方が多いが、長期的にはiPhone XRの需要の方が長続きすると見られている。
ところで、iPhone XRの「R」が何の略なのか、どのような意味を込めたものなのか、いろいろ候補は挙がっていたが、本当のところはこれまでずっと謎だった。それがこのほどついに明らかになった。
「特に意味はない」ということらしい。
AppleのVPのフィル・シラー氏がEngadgetのインタビューで語った。
同氏は自動車など、とにかく速いものが好きで、自動車のグレード名で「R」や「S」がスポーツタイプの特別仕様車によく使われているので、単にそれを使っただけ、ということのようだ。
たしかに、スポーツカーでは「R」や「S」が定番だ。自動車の場合は「R」は「レーシング」、「S」は「スポーツ」という意味があり、一般的には「R」の方が「S」よりもスペックが上だ。
それに引き換え、iPhoneは「XR」の方が一般向け、「XS」の方がスペックが高くて熱烈ファン向け、ということで、自動車とは逆ではないかと突っ込みたくもなるが、特に意味はないということなので仕方がない。
少なくともiPhone 3GSの「S」は「スピード」、iPhone 4Sの「S」は「Siri」、iPhone SEの「SE」は「スペシャルエディション」という意味が込められていたのだから、他のモデルについても諦めずに意味を込めてほしかった。