いや、Alexaが黒電話になったと言うべきか。いずれにしても、これは驚きだ。

昔懐かしい回転ダイヤル式の黒電話のAlexaが登場した。Boing Boingが紹介している。その名も「Alexaphone」。Grain Designが開発したもの。
形は黒電話でも中身はAmazonのAlexaなのだから、音声で指示すれば電話をかけるのはもちろん、質問に答えてくれたり、音楽を流してくれたり、ピザを注文してくれたりするのだろう。
外部スピーカーを接続することもできるので、機能はEchoなどのAlexa製品とほとんど変わらないはずだ。
通常のAlexa製品と違うのは、受話器を上げているときだけ音声コマンドを受け付ける態勢になるということ。受話器を下ろすと機能が完全に停止する。
よって、完全にハンズフリーというわけにはいかないが、昔のように受話器を肩と首の間に挟めば両手が使えないこともない。
何よりも、いつも会話を聞かれているのではないかとか、知らないうちに連絡帳に載っている誰かに会話内容がメールで送られてしまうのではないかというような恐怖感から解放されるのが大きなメリットだ。
電話の向こうに秘書がいて、電話で指示していろいろな作業をやってもらうような感覚が味わえるのではないか。
今のところ、1950年代のベルギーモデルの「Regent」、キャンドルスティックタイプの「Metropolis」、1920年代のアールデコスタイルの「Avignon」の3機種が販売されている。

驚きなのは、これが1台1,500ドルもするということ。さらに、こんなに高いのに、すべてのモデルが売り切れになっていること。1台ずつ手作りしているようなので、仕方がないのかもしれない。
値段を別とすれば、こういうレトロな製品というのはなかなかいいものだ。せっかくなので、回転ダイヤルで電話をかけられるようにしてもらいたいものだ。